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1か月予報(2/11~3/10)

2月10日(金)発表の1か月予報です。
全国的に低温傾向で、季節の進みが足踏みする時期があるでしょう。

1.一般向け

寒の戻り

向こう1か月の気温は西~北日本で平年並みか低く、南西諸島はほぼ平年並みです。今月半ばまでは寒暖差が西~東日本で大きくなるので体調管理にご注意下さい。今月下旬以降は、冬型が強まる時期があり寒気が流れ込むので気温は低めの傾向です。桜の開花が少し遅れるかもしれません。

雨少ない

向こう1か月の降水量は南西諸島は平年並みか少なく、その他はほぼ平年並みです。前線や低気圧の接近が少ないため南西諸島では雨が少なくなります。また、同様に太平洋側もやや少雨傾向です。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル

ラニーニャの影響で熱帯の対流活動はフィリピン付近で活発。

上層

200hPa流線関数

熱帯の対流活動に対応して、東シナ海で高気圧性循環偏差。日本の東では低気圧性循環偏差で、偏西風は日本の西で北偏、東で南偏。

中層

500hPa高度

500hPa高度はヨーロッパで正偏差が大きく、寒帯前線ジェット沿いの波束伝播によりシベリア付近も顕著な正偏差。日本の東では負偏差の予測。

下層

850hPa流線関数

850hPa流線関数はシベリア付近で高気圧性循環偏差。これは上層と順圧的な構造を持つ。日本付近もその偏差内で南からの湿りが入りにくい。

海面気圧

海面気圧は大陸東部で正偏差、日本の東で負偏差。冬型が強まる時期があることを示唆。

850hPa気温

冬型の影響で、850hPa気温は北~西日本で負偏差の予測。低温傾向が出ている。シベリア付近は正偏差が大きく、下層寒気の放出というよりは、暖気流入が弱いことに起因する低温傾向とみられる。

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