見出し画像

1ヶ月予報(10/22〜11/21)

10月20日(木)発表の1ヶ月予報です。
寒気の影響はやや受けにくく、気温は高めですが
寒暖差が大きくなりそうです。

1.一般向け

寒暖差大きい

向こう1ヶ月の気温は北日本と西日本、南西諸島で平年並みか高く、東日本はほぼ平年並みです。寒気の流れ込みは弱く、高温傾向でしょう。ただ、来週は偏西風が南に蛇行して寒気が流れ込むため、低温傾向となるため、寒暖差の大きい1ヶ月となりそうです。

雨は少ない

向こう1ヶ月の降水量は全国的にほぼ平年並みです。高気圧に覆われやすい時期があるため、どちらかというと少雨傾向です。紅葉に影響を与えるほどの雨の少なさではなく、順調に各地で見ごろを迎えそうです。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

ラニーニャの影響で、熱帯の対流活動はインドネシア付近で活発の予測。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

200hPa流線関数は、ヨーロッパからの波束伝播により日本の南東海上で低気圧生循環偏差。偏西風はやや南偏傾向。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度は上層循環に対応して、東日本から南東海上にかけて負偏差。寒帯前線ジェット沿いの波列により、シベリアにはリッジがあり、オホーツク海まで正偏差。アリューシャン南もリッジがあり強い正偏差。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

850hPa流線関数は、日本の北とアリューシャン南に高気圧性循環偏差。中層と順圧的な対応。熱帯の対流活動などに対応して南シナ海〜フィリピン付近、日本の南東海上は低気圧性循環偏差。湿りは入りにくい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は、日本付近は正偏差で、高気圧に覆われやすいが、シベリアとアリューシャン付近も正偏差となり、気圧の谷の影響を受ける時期がある。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は日本付近は弱い負偏差。来週偏西風が南偏し、一時的に低温傾向となる影響が出ている。シベリア付近で正偏差で、大陸からの寒気の吹き出しは弱いため、1ヶ月単位ではやや高温傾向とみる。

おもしろい、少しでもお役に立ったならよろしければサポートをお願いいたします!気象業務への活動費にさせて頂きますm(_ _)m