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1ヶ月予報(1/15〜2/14)

1月13日発表の1ヶ月予報です。
寒さが厳しい1ヶ月となりそうです。

1.一般向け

寒気流れ込みやすい

向こう1か月の気温は西日本は低く、東日本は平年並みか低く
北日本と沖縄・奄美はほぼ平年並みの予想です。
冬型の気圧配置になりやすく、西~東日本を中心に寒気が流れ込みやすいため、低温傾向となっています。
特に1/15からの1週間は、寒気が強く気温が低くなりそうです。
内陸部では非常に厳しい冷え込みとなるため、水道管の凍結などに注意が必要です。

大雪警戒

向こう1か月の降雪量は西日本日本海側で多く、東日本日本海側で平年並みか多い予想です。冬型になりやすいため、日本海側には雪雲が流れ込みやすく、多雪傾向です。これまでも大雪に何回かなっていますが、この先も大雪の傾向が続くため、さらなる積雪量増加による交通障害などに警戒が必要です。

一方、太平洋側の日照時間はほぼ平年並みで、冬晴れが多くなるでしょう。
空気が乾燥しますので、火の取り扱いに十分注意してお過ごしください。

2.専門版

熱帯

熱帯の対流活動は、2週目を除きインド洋~インドネシア付近で活発、太平洋中部では不活発の予測。ラニーニャ時の分布が明瞭となってくる。

200hPa速度ポテンシャル(熱帯、1ヶ月)

上層

インド洋の対流活発により、アラビア付近で偏西風が北偏し、亜熱帯ジェット沿いの破裂が伝わり、日本の東で偏西風が南偏する。これにより日本付近は寒気が流れ込みやすい場となる。

200hPa流線関数(1ヶ月)

中層

ヨーロッパからの寒帯前線ジェットからの波列により、シベリア付近は明瞭なリッジ場、日本の東でトラフとなり東谷傾向。また、上記の亜熱帯ジェットの蛇行により、日本付近も負偏差となる。

500hPa高度(1ヶ月)

下層

偏西風の蛇行に対応して、大陸は正偏差、日本付近とその東は負偏差となり、冬型が強い。

海面気圧(1ヶ月)

このため、南西諸島から東北にかけて寒気が流れ込みやすく低温傾向。
北海道は上層リッジに対応する高温場がかかり、正偏差。北暖西冷傾向で、ラニーニャ時の特徴が出ている。

850hPa気温(1ヶ月)

ただ、2週目に関しては、負偏差域は東にずれ、東〜北日本で低温傾向、
西日本と南西諸島は正偏差域がかかり、高温傾向に転ずる。

850hPa気温(2週目)

海面気圧を見ると、冬型が強いことに変わりはないが、日本の南に負の極大がみられる。おそらく、南岸低気圧の通過が多いことを示唆していると思われ、東〜北日本中心に寒気が流れ込みやすくなる。他の週と違うのは、インドネシア付近の対流が不活発になることで、この辺りが影響しているものと思われる。

海面気圧(2週目)

南岸低気圧と寒気の流れ込みやすさから、東日本太平洋側では大雪に要警戒となる可能性があり、今後の資料に留意する必要がある。

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