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1か月予報(7/30~8/29)

1.一般向け

暑さ厳しい

向こう1か月の気温は北~西日本で高く、沖縄・奄美はほぼ平年並みの予想です。チベット高気圧の勢力が強く、暖かい空気に覆われやすいため、高温傾向です。特に北日本では気温が高く、非常に厳しい暑さの夏となるでしょう。沖縄・奄美は高気圧の縁となり、やや日照時間が少なくなるため、気温は平年並みにとどまりそうです。ただ湿った空気が流れ込みやすく、蒸し暑い日が続くので、体調管理には要注意です。

夏らしい天気

向こう1か月の降水量は全国的にほぼ平年並みです。東~西日本は高気圧に覆われて、例年同様夏空が広がりやすいでしょう。沖縄・奄美は高気圧の縁に入り、湿った空気が流れ込みやすいため、やや雨が多くなる可能性があります。台風が接近する可能性もあるため、要注意です。北日本は周期変化するでしょう。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

熱帯の対流活動は、インド洋東部~太平洋西部で活発、中部~東部で不活発の予測。負のIODとラニーニャの影響とみられる。

上層

200hPa流線関数(1か月)

200hPa流線関数は、ユーラシア大陸中緯度帯は高気圧性循環偏差で、チベット高気圧の勢力は北側に強い。特に中国東北区~サハリン付近でその偏差が強いが、地中海付近からの波束伝播も寄与している。

中層

500hPa高度(1か月)

500hPa高度は、上層循環に対応して北日本で正偏差。東〜西日本はサブハイ圏内。

850hPa流線関数(1ヶ月)

850hPa流線関数は、負のIODの影響で日本付近は高気圧性循環偏差。南西諸島は相対的に低気圧性循環偏差。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は日本付近は正偏差。サハリンは負偏差で、南から暖気が流れ込みやすい。また南西諸島は気圧の谷が予測されており、湿りが入りやすく多雨傾向。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、南高北低の影響で北〜西日本で正偏差。特に北日本で高温偏差が大きい。一方、南西諸島は負偏差域。湿りの影響で、寡照気味になることが影響している。また、日本の南海上はSST負偏差で、その影響による低温偏差も予測されている。

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