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1ヶ月予報(2/4〜3/3)

2月2日(木)発表の1ヶ月予報です。
東日本以西では気温がかなり高い期間があるでしょう。日本海側では雪の量が少なくなりそうです。

1.一般向け

西は高温

向こう1ヶ月の気温は北日本は平年より低く、東日本以西は高いでしょう。
日本の西側で偏西風が北に蛇行し、暖気が流れ込みやすい一方で、北日本は北から寒気が流れ込みやすいためです。東日本以西では早めの春の訪れを感じられるでしょう。

太平洋側は多雨

向こう1ヶ月の降水量は西〜東日本太平洋側で平年より多く、西日本日本海側は平年並みか多く、北〜東日本日本海側は平年並みか少ないでしょう。冬型が弱く、日本海側の雪や雨の量は少なくなり、太平洋側は前線や低気圧の影響を受けるため多雨傾向です。低気圧の発達次第では大雨の恐れがあり、寒気が流れ込むタイミングが重なると大雪となることも考えられるため注意が必要です。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル

ラニーニャの影響で、熱帯の対流活動はフィリピン〜インドネシア付近で活発の予測。またアラビア半島付近でも活発。

上層

200hPa流線関数

熱帯の対流活発や亜熱帯J沿いの波束伝播により、200hPa流線関数はイラン付近と東シナ海で高気圧性循環偏差。日本の東は相対的に低気圧性循環偏差。日本の西側で偏西風は北偏、東側で南偏。

中層

500hPa高度

北極付近の500hPa高度は正偏差で負のAOパターン。負偏差域はアメリカに偏り、日本付近は正偏差。シベリア東部には極渦に対応する負偏差域が見られ、北日本には寒気が流れ込むタイミングがあるとみられる。

下層

850hPa流線関数

850hPa流線関数は太平洋上で高気圧性循環偏差。南東からの暖気や湿りが入りやすい。

海面気圧

日本付近の海面気圧は平年より高く、北日本ほどその傾向は顕著。冬型が弱く、日本海側は少雪少雨。

850hPa気温

850hPa気温は西〜東日本と南西諸島は正偏差で高温傾向。北海道には負偏差域がかかり低温傾向。

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