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1ヶ月予報(5/14〜6/13)

5月12日発表された1ヶ月予報です。
西日本は前半低温傾向で、北海道は高温傾向となるでしょう。

1.一般向け

北暖西冷

向こう1ヶ月の気温は、北日本で高く、西日本は平年並みか低く、その他はほぼ平年並みの予想です。
偏西風が日本の西で南に蛇行し、東で北に蛇行するため
西は寒気が入りやすく、東は暖気が入りやすくなるので
北暖西冷の気温傾向となります。
西日本は晴れると
カラッと過ごしやすい日が多くなりそうです。
一方、北日本は特に北海道で気温が高い傾向で
暑い日が多くなるので
体調や農作物の管理に注意が必要です。

南西諸島は大雨注意

向こう1ヶ月の降水量は沖縄・奄美で多く
その他はほぼ平年並みの予想です。
前線が停滞しやすい南西諸島は
例年に比べて雨が多いため、大雨に注意が必要です。
西日本の降水量はほぼ平年並みですが
九州南部は多雨傾向です。

また、九州南部は日照時間も少ない傾向です。
九州南部の梅雨入りの平年日は5月30日ですが
例年より早い梅雨入りの可能性があるため
備えの確認などは早めに行いましょう。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

ベンガル湾の正のSST偏差に対応して
インド洋付近で対流活動が活発となり
上空発散偏差となっている。
またフィリピン付近も対流が活発。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

熱帯の対流活動に対応して、200hPa流線関数は
中東を中心にユーラシア大陸南部は高気圧性循環偏差。
亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により
日本の東でも高気圧性循環偏差となり
日本の東で偏西風は北偏傾向。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度は、上層ジェットの波列に対応して
大陸東部で負偏差、日本の東で正偏差となり
日本付近は西谷傾向。

850hPa流線関数(1ヶ月)

インドネシア付近の対流活発に対応して
850hPa流線関数はフィリピンの南で低気圧性循環偏差。
北西側への波列により日本の南は高気圧性循環偏差。
南西諸島には南西から湿りが入りやすい。

下層

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は前線帯に対応する等圧線のくぼみが
南西諸島から本州南岸にかけみられる。
南西諸島は湿りが入りやすい傾向もあり
大雨のリスクがある。
前線に比較的近い九州南部も多雨傾向となる可能性あり。
またシベリア東部は負偏差で
北日本ほど南高北低の影響を受ける。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、北日本で正偏差と高温傾向。
南高北低が影響しているとみられる。
西日本は負偏差で低温傾向。
前線帯が南海上に位置し
東シナ海には高気圧も予想されているため
北寄りの冷気が入りやすいことが影響している。

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