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ワタリドリ型の生き方をしようよ。ってか太った鴨は死んじゃうよ。

野鴨の哲学って聞いたことありますか?

英語だとWild Ducksとかって言われています。デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールの書物に登場する話が元になっています。

毎年、冬になるとやってくる渡り鳥の鴨に、来る年も来る年もえさをやり続けていると、そのうち何羽かは、すっかり怠け者になり、飛ぶことすらできなくなる

というお話。このお話を引用して、1959年、当時のIBM会長であったトーマス・ワトソン Jrは

「ビジネスには野鴨が必要なのです。そしてIBMでは、その野鴨を飼いならそうとは決してしません」

と社員達に説きました。

これってまさに「越境の大切さ」、最近の言葉でいうと「多動力」だと思うんですが、いかがでしょうか。

1か所に安住し、上から降ってくる指示に従い、給与を当たり前に貰い、飼い慣らされていく。そんな個人や企業が巷にあふれてしまっているように思います。

それに気づいている人も多いですが、

・逃げ切ることに必死になってる人

・知らぬ存ぜぬでコンフォートゾーンに居座り続けようとする人

・今のやり方でいいことをしたり顔で説き、変わろうとする因子を潰そうとする人

が大勢を占めているように思います。

労働寿命が50年を超えさらに伸びいく一方、企業の平均寿命は30年を割り、さらなる短命化が進行しています。

明日、あなたの会社が倒産したら、会社の名刺を持てなくなり、履歴書・経歴書を手にまた新しい住処探しに奔走することになります。

昔よりさらに、いつ何が起きるか分からない現代において、そのいつかをびくびく待つより、しがみつく思考を変革し、むしろ会社からしがみつかれる人材になっていくべきだと考えます。

そのためには依存先を複数持つことが大切だと思うんです。

会社のために生きる。そのために滅私奉公。。そんな人が、いざ会社がなくなったときには使えない人になり下がってしまう。そんな現実が数多く散見されます。

年収1000万以上もらっていた部長が、役職定年後に大幅年収ダウン。独立してみたものの、大した職にも就けず、結局、それまでのキャリアを1ミリも活かせない職に就く。そんな惨状があります。

そうならないためには「会社以外でのコミュニティにおける自分」を開発していく必要があります。

ふと視野を広げれば、社外の講座やセミナー、地域のイベントなど選択肢は広がっています。思わぬ形で自分のスキルが役立つこともありますし、自分の新たな特技や考え方を発見・身につけることもできると思います。

まずは皆、外に出よう。人に会おう。

そして、それを既存のコミュニティ(会社の上司・同僚・部下、家族、友人など)にシェアしてみましょ。また新しい相手の反応が返ってくるかもしれません。

先日、人生にはノイズが必要と聞きました

ビッグデータを解析・分析していくうえで、データ量が未熟な際に精製される結果はまだいびつなものになるらしく、あえてそこにノイズを加えることで、かえって正確に近い結果が得られるようになるというお話があるそうです。

これと同じように、人生においてもノイズが必要とのことで、その話をしていた人(経営者)は平日のお昼に寿司アカデミーに通っているらしく、先日そこでつくったおいなりさんをくれました。笑

ルーティンを自分でつくって、自分のゾーンをつくれる人はそれで良いですが、そんな高度な集中力を持てる人やそれを許される立場の人は少ない訳で、であれば、昨日の自分が思いもしなかった出会いを信じて行動していく「ノイジーな自分」をもっと許容して生きていいと思います。

絶対そのほうが魅力的です。

たどり着いた餌場が失敗だったとしても、それを糧や笑い話にして次に行けばいいだけの話。昨日の失敗が5年後や10年後には正解になってれば、オールオッケー。

野鴨の哲学の話を聞いてからは、頭のかったいおっちゃんや不満を吐いてばかりの人を見ると「太った鴨だな、この人」と哀れに思うようになりました。

ただ、そんな他人行儀にいるのも嫌なので、私はワタリドリ型の生き方を広げていきたいし、まずは自分でそれを実践したいと思ってます。

「意識や行動は一瞬で変えられる」と私は信じてます。その後ろ盾の一つとして、私が好きな歌詞を紹介して終わります。

生まれ育った場所は文化が 別々だから素晴らしいのさ
出会えた奇跡を讃えよう それこそが宝物
夜が明けてしまうその前に 心に纏った鎧を
ちゃんと脱いでから向き合おう ありのままを見せ合おう
踊り明かそういつまでも 曝け出すよ何もかも

一生忘れられない思い出を さあ今すぐに作りましょう
君が幸せになるために 出来ること全部やろう
絶頂は今かもしれない なら遠慮なんかしなくっていい
最高の時代をいこうよ 僕らならやれるハズ
分かり合おうこのときを 受け入れ合おう何もかも

(『絶頂は今』作詞・作曲:高橋優)

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