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ビジョントレーニングを始めたきっかけ

こんにちは、ビジョントレーニング/コンディショニングコーチの中塚です。
眼のことに携わって21年目、ビジョントレーニングに出会って3年弱が立ちました。今回は雑記のように改めて少しだけ過去の事をまとめてみようかと思い書いています。今回は結構長文なので、めんどくさかったら読まなくても問題ないです。(笑) 大したこと書いてないですから。

メガネとの出会い

始まりは1999年、縁があって入社した眼鏡店で初めて眼やメガネのコトに出会いました。実は僕、入社するまでメガネなど掛けたこともなく、ましてやメガネ店すら入った事はなかったです、だって自分では眼が良いって思ってましたし。
なので入社面接の時に「眼鏡店の仕事についてどんな印象?」って聞かれて「一歩も入った事がないのでわかりません」って答えたくらい知らなかったです(笑) 我ながらよく入社できたな...。

でも、入社して視力を測ってみるとなんと結構な近視だったんです。
視力でいうと0.4位だったんですけど、メガネを掛けると世界がはっきり見えました、そうれはもうハズキルーペのCMくらいの衝撃でした(笑)。
そうなるとメガネを掛けるとなぜ見えるのか、眼が悪いってどういうことなの?などもう疑問は止まらないですよね。

ちなみに僕は眼が悪いって言い方は少し嫌いです。
視力が低下している要因というのは近視や乱視などの屈折異常など様々ですが、なぜ遠くが見えないだけで悪いのか。近視の場合は単純に焦点距離が近いだけ、単純にそれだけです。
だから、視力が低くたって別に悪いってことは無いと思います。言い換えると近くを見るには楽な眼って事。

知識を吸収するって楽しい!

話を戻すと、様々な疑問が出てくると解決したくなるのが人ってものでいろいろ調べました。当時はまだネットもそんなに普及していなかったので本を読むしかなかったですが。もちろん諸先輩方からもたくさん教えていただきました。
そうすると少しずつ、眼に関する知識がついてきて自信もついてきました。
近視ってなんなの?みたいな簡単な知識がわかってくると少しずつ高度なことも知りたくなってきて、調節のメカニズムって?眼反射って?なんて言う感じでどんどん知識は増えていくんですね。
その頃が初期の中では一番楽しかったかもしれません。

メガネ屋さんの仕事ってどんなことするの?

知識もついてきて日常のお仕事も慣れてきた頃にハマっていたのは加工・調整でした。メガネ店の仕事ってユーザーとして訪問すると接客の部分しかあまり触れることはないかもしれませんが、メガネ店には接客・検査・加工・調整と大まかに4つの大きな業務があります。
よく見える生活に適した度数を決定したらその後は加工といってレンズを削って枠入れするんですが、せっかく測定した眼鏡度数も仕上がりがダメならあまりよくないメガネになってしまうんです。
僕のいた店舗は歪み計がなかったので、液晶パネルに偏光フィルター透過しながら歪みを見たり、結構むちゃなことしてましたけど。でも、枠入れは歪みなく、緩みなくしっかり行ってました。

調整もお客様それぞれ、答えがなく顔の形状も人それぞれ、それこそ同じ人なんて存在しないので完全にパーソナルなもの。
頂間距離や傾斜角など各種ルールみたいなものはありますが、好みはそれぞれなので、ちょっと当たるだけで痛いので下がってもいいからゆるゆるにしてほしい人と締め付けるくらいきつくないと嫌な人みたいに正反対なオーダーが混在します。僕は好みを聞いて締め付けない、けど下がらないポイントを探すのが楽しく感じていました。ビタッと決まった時は気持ちいんですよ。
でも最近のメガネ屋さんはこの辺のこだわりが少なくなってきたなーって感じています。ちょっと寂しいとともにそれを上回る危機感。

そんな感じで時が流れ、2017年ビジョントレーニングに出会いました。

眼だけじゃないぞコレ、このトレーニング面白い!

会社から担当としてやってほしいといわれビジョントレーニングを初めて担当したときは眼の知識もあるし、そんな難しい事ないじゃんって思ってました。

でも、、違いました。

確かに眼のことを知っているというベースはかなり役立ちましたが、メガネ屋さんって固有覚や前庭覚の事を絡めて眼球運動の事なんか考えないですもん。もう知らないことだらけ。笑
眼の動きの知識だけでは到底話もできないくらい、それに関わる身体の事や神経や脳など本当に多岐にわたる知識が必要な事なんだって思い知らされたのもこの時期。

固有覚?前庭覚?頸性反射?
VOR、、何それ。
でも、知らないことがたくさんあるってことはそれだけそれだけたくさん知れるってこと!と思いいろいろ調べました。この頃になるとネットって便利!っていうくらい書籍と組み合わせてなんでも知れる時代になっていたのも大きかったです。

運命の出会い

そして、2018年たまたまネットで見つけたセミナーで北海道の上士幌町というところになんとWBA世界S・フライ級9代王者飯田覚士さんのビジョントレーニング教室イベントがあるという情報が!よく見ると町民限定のイベント。。
さっそく電話を掛け担当者に交渉したところ、なんと快く参加の許可を。
担当者の方には本当に感謝します。

このイベントで飯田さんの考え方に触れ、たくさんの子供たちが楽しそうにビジョントレーニングを行っている姿をみてコレだと思いました。本当に衝撃が走るほど。

その講義内容でも、今の子供たちの眼の状況は本当にヤバイ!っていう事は聞きました。その後の僕の活動でも多くの子供たちの眼を見る機会を得ることができましたが本当にまずい状況だなっていうくらい眼の使えない子が多いとは実感しています。

これから

もちろんアスリートの視覚機能を整えることは競技にとってとても有意義だと考えていますので、そういった方面にも多くの方に知っていただきたいですが、少しでも多くの人たち、子供達は自分ではなかなか気づけないので特に親御さんたちに眼のことの重要性を知ってもらう事は本当に大切だと思っています。視力も眼球運動の大切さも同じくらいに一般的になればいいなと思います。

これからも日々勉強!!

駄文かつ長文お読みいただきありがとうございました。


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メガネ屋さんのお仕事,日々勉強



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