退職を伝えたが、心労は減らなかった

休職してはや数ヶ月。
上司と話す機会があり、退職を伝えた。

伝えたらもっと気持ちが楽になるかと思ったけれど、そんなことはなかった。

正社員という肩書が消える。職歴に空白ができる。収入が無くなる。
今度はそんな不安が消えなくなってしまった。体力が無くなっていく…

持論ではあるが、体力は3種類あると思っている。

1.経済的体力(資金的なもの)
2.精神的体力(MP)
3.肉体的体力(HP)

現在は、この3つとも減り続けているので辛いのだと思う。

そしてこれとは別に、自身の好きな戦闘機の空戦の概念でいうと、人間にも運動エネルギー位置エネルギーというものがあると思っている。

働いている状態は、エンジンが動いて、離陸して飛行している状態。速度は上がって、運動エネルギーは増していく。そしてその運動エネルギーを位置エネルギー(高度)に変換することができる。高度が高い状態であれば、たとえプロペラピッチを落としたとしても、滑空もできて墜落はしない。さらに、降下(位置エネルギーを運動エネルギーに変換)して速度を上げる選択肢も取れる。

逆に働いていないと、ゆるやかに選択肢が減っていく。位置エネルギーと運動エネルギーの変換ができない。ただただ、高度と速度は下がっていって、最終的には着陸(私の場合は”不時着”でしたが)することとなる。

そこがちゃんと滑走路であれば、すぐ離陸体制を整えることもできるだろうが、ジャングルの奥地に不時着した場合、再離陸するためにはかなりの労力を要する。機体が壊れている可能性が高いし、そもそも飛びだつための滑走路だって自身で開拓する必要がある。

今の私はそれでいうと幸いなことに、比較的大きな滑走路に胴体着陸してしばらく経って、現地のメカニックに「好きな機体を選んでいいよ!性能そこそこだけどねHAHAHA」って言われてる状態のように感じる。

正直、飛んでたときの楽しさを思い出せなくて、そもそもなんで離陸したのかもわからなくて、機体を選ぶこともできずにいる。

飛ぶだけが人生なのか?
陸路だって海路だってある。
乗り物に乗る必要があるのか?
徒歩じゃだめなのか?
そもそもどこを目指していた?

そんなことが頭を駆け巡って、歩き出すことができずにいる。

この期に及んでもなお、何かを選ぶことで、他の可能性を無くしたくないなんて考えている自分がいる。甘いのだろう。そんなことをしている間に、色々な可能性が狭まっていくというのに…

休職したっていうのに、人生に対しての焦燥感が消えてくれない。

私はいつまで、この状態なのだろう。

いつの日かこの日々が、意味あるものだったと振り返ることができればいいのだが…今はとてもじゃないが無理そうだ。


拙い文章でしたが、読んで頂き、ありがとうございました。
これからも、少しずつ、日々の感情を残していければと思います。

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