ドリップの甘さを増す「ぐるぐる混ぜ」
こんにちは。早速ですがみなさんはコーヒーをドリップする時、粉を混ぜていますか?
コーヒー屋をやっている僕が普段ドリップする時に、風味を出し切るため、そして安定した抽出にするためにやっている「ぐるぐる混ぜ」を今日は紹介したいと思います。
蒸らしの時のぐるぐる混ぜ
最初コーヒーの粉にお湯をかけた後、30秒ほど蒸らすのが一般的だと思います。僕も普段のドリップでは14gの粉を使って、35gくらいの粉全体が浸るくらいのお湯をざっとかけて30秒蒸らしてから、合計2分くらいで注ぎ切っています。
蒸らしの目的は、後でお湯をかけたときに成分が出やすくするため。
この蒸らしでお湯をかけたときに、すかさずお湯に浸った粉を混ぜるというのがこの1つめのぐるぐる混ぜです。
こんな感じで、4〜5回転くらいお湯がまだ落ち切っていない状態で手早く混ぜて蒸らしを迎えています。ぐるぐる混ぜをやる方が甘くて香りもしっかり出てきます!
本当にこれだけで風味が豊かになるのでほんとうにおすすめ。
なんのために混ぜるのかというと、かけたお湯を全ての粉に均等に浸らせて、後でお湯をかけたときに成分を出しやすくするためです。蒸らしの効果をより高め、ムラがない状態にすることが目的です。
上に粉をかけるだけだと底にダマになっている乾いた粉が残っていたり、ガスで浮いた部分とお湯が浸った部分とで粉とお湯の接触に差が出てきてしまうのを、この混ぜで防いでいます。ちなみに僕は注ぐ時も勢いよく粉全体にかけて、全ての粉がお湯に浸って均一に成分が溶け出るように意識しています。
よくコーヒー屋とかだとバリスタはこの蒸らしの時にスプーンを使って粉を混ぜています。スプーンの方が確実に混ぜられるのですが、家でドリップする時にスプーンを別で用意するのがほんの少しだけ面倒なので、簡易的に僕はこんなぐるぐる混ぜを蒸らしの時に行っています。
注ぎ終わりのぐるぐる混ぜ
最後のお湯を注ぎ終わった瞬間にも僕は軽くぐるぐる混ぜを行っています。
目標の量のお湯を注ぎ切ったら、かるーくドリッパーにたまってるお湯を揺さぶってから落ち切りを待っています。
これは、注ぐ勢いによってドリッパーの中に沈んでいる粉がえぐれていることがあって、それを平らにする目的でやっています。凹んだ部分があるとそこだけお湯の通過にムラができてしまうので、改めて最後に「おいしくなーれ」と気持ちを込めながら、再度全ての粉をなるべく均一にお湯が通過する状況を整えているという感じです。
落ち切り直前はこんな感じで、
落ち切った後の粉はまっ平になっています。
一手間混ぜるだけで、きっと甘さも香りもより感じられるようになるはず。ぜひ参考になれば嬉しいです。
ぐるぐる混ぜについてはYouTubeの動画でも紹介してみたのでよかったら見てみてください。
ドリップの淹れ方全体に関してはこちらのnoteにまとめています。
あくまで僕個人のおすすめなので、好きなやり方で楽しめていたらなんでもOK。
ゆるく、いろんなコーヒーを楽しんでいきましょう〜!
川野優馬
さいごに
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