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チルアウトなコーヒー。

コーヒーを飲んだら、みなさんはどんな気分になりますか?

カフェインの覚醒効果ハイになる目が覚める、いろんな好みがあると思いますが、今日は僕が好きな、チルなコーヒーの飲み方についてゆるくお話ししてみようと思います。


チルアウト(chill out)とは、落ち着くとかリラックスする、と言った感じの意味。山の中の自然、サウナ後の外気浴、lofi hiphop、ナチュラルワイン。この感覚に、僕が好きなコーヒーもあると僕は思っています。


この僕のnoteは、2つのnoteを読んでみて、確かにコーヒーもチルな感覚が大切になってきているなと強く思ったので書いてみています。とっても素敵な文章で大切な視点だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。


有賀さんのチルなスープについての記事


渥美さんの食とチルについての記事


チルなコーヒーとは?

そもそもコーヒーで感じるチルな要素ってどんななんでしょうか。

僕が目指したいコーヒーの方向性を考えるとこんな感じです。


まさにこの感じこそチルな感覚なんですが、なんでこんなコーヒーがいいと思うかと考えてみると、理由は5つあります。


コーヒーのチル要素1:浅煎りのクリアさ

1つは、浅煎りのコーヒーの味について。なぜ浅煎りにするか、お店ごとの思いやコンセプトがあると思いますが、ざっくり浅煎りは透き通った味にすることに目的が1つあると思うんです。クリアに軽やかに焙煎してあげて、透き通った先の味が面白いような個性あふれたシングルオリジンを使って、その透き通った先の美味しさが伝わる形にしている感じです。

すーーっとクリアに体に馴染むような飲みやすさ、軽やかさ。それこそが浅煎りの美味しいコーヒーの良さでもあると僕は思います。そんな飲みやすくてトゲトゲしなくて自然な味。刺激感よりも、じんわり広がる柔らかな感覚で、チルに楽しんでもらえると思うんです。


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コーヒーのチル要素2:敷居を下げる必要性

2つめは、僕が思うコーヒー文化の広がりについて。コーヒーって専門店ほど入りづらかったり、エチオピアとケニアありますがどうしますか?って聞かれて選ぶのがとても難しそうだったり、この味の違いをわからないと楽しめている状態じゃないんだな、と思ってしまうような敷居の高さがあったりします。もちろんコーヒーを広めたいコーヒー屋は、なるべく敷居を下げて発信しようとはしているんですが、まだまだ気軽だとは言えないかもしれません。

日本にコーヒーの選択肢が、コンビニやチェーン店、缶コーヒー、専門店ととても多くて、その中で違いを明確に伝えるために、1杯ずつ丁寧に、豆にこだわって、、といったような表現をせざるを得ない、ということもこの敷居が高く感じてしまう理由の一つかもしれません。また、コーヒー屋での情報が難しく感じてしまうのは、コーヒー屋に立っている人がコーヒーを好きだからこそ立っていて、コーヒーのことを言いたくて仕方がないっていうこともあるかもしれません。笑

本来コーヒーは飲む人は毎日飲むほどとても日常的で、街にも馴染む気軽な存在です。だからこそ、気張らず、「なんかうまいな」と楽しめるようになった方が意味はあると思うんです。というか僕は美味しいコーヒーこそ、そうやって自然に気軽に広がって欲しいと思ってコーヒー屋をやっています。

更には遠く離れた場所のコーヒー生産者にとっても、個性あふれる美味しいコーヒーが多く流通してくれる方が、対価を考えてもいいはずです。流通も増えて欲しいと思っています。だからこそ、頭を使って情報を嗜む楽しみ方ではなく、チルな雰囲気でコーヒーが日常に入り込んで行ったら嬉しいなと思っているんです。


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コーヒーのチル要素3:五感に目を向ける入り口

3つめは、情報との向き合い方。スマホの普及でみんなが大量の情報に触れたり、SNSによって他人と容易に比べることができるようになってしまってから、みんなの毎日が疲れるものになってきているとも感じています。リモートワークで仕事も全てインターネット経由だったり、大量の情報に触れて自分の感覚に目を向ける時間が少なくなってしまったかもしれません。

コーヒーは五感に目を向ける、とても日常的な飲み物だと思います。香り、酸味や甘さ、下に乗っかる質感、喉を通る温かさ、余韻、、、。そんな心地よい五感での感覚を自分が感じている、それを楽しんでいいんだ、ということを自分が認識できれば、情報によるストレスも軽減できるはず。

残業を頑張るためのコーヒーでも、気を張って乗り切るためのコーヒーでもなくて、肩の力を落として1日をご機嫌なものにするためのコーヒー。そんな風にしてコーヒーの魅力が伝わっていったら嬉しいなと思っています。僕がはじめたコーヒー屋をLIGHT UP COFFEEと名付けたのも、そうやって美味しいコーヒーでみんなの日常を明るく照らすことがやりたいからなんです。ポジティブに、自分の感覚を認識できるコーヒーはチルであるべきかもしれませんね。


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コーヒーのチル要素4:仲間との時間の共有

4つめは、仲間とだらーーっと時間を共有する存在にコーヒーがなれるということ。コーヒーショップの歴史を辿ると、1600年代、ヨーロッパでのコーヒーハウスが起源で、当時そこではコーヒー片手に政治家や商人、学者まで、階級の垣根を超えて同じ意思のもとに意見交換をしていました。

今でもコーヒー屋は、もちろん一人でいくことができるのも最高の魅力ですが、仲間と一緒に行って会話をすることも大きな目的です。美味しいことで自然と心も開いてリラックスして、ゆるい時間を共有できることもコーヒーがチル的な意味で価値がある大きな要素だと思います。


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コーヒーのチル要素5:コーヒーができるまでの時間

もう1つ、5つめは、そもそもコーヒーを淹れるまでの過程です。豆をゴリゴリと挽いて部屋に広がるコーヒーの華やかな香り。お湯をかけて広がる香りと、ポタポタと落ちていくドリップの音、落ちたコーヒーの滴で広がる波紋。。

ドリップすることに集中することで、無意識的にもそれまでの悩みや考えの呪縛からは開放されて、自然と気持ちがリセットされるはずです。そんなコーヒーを淹れている時間そのものがとってもチルだし、そんな時間を楽しむことができるのもコーヒーの魅力ですよね。


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こんな感じで、チルチル言いまくったnoteになってしまいましたが、何が言いたいかというと、今こそ肩の力を抜いてコーヒーを楽しんでみませんか?ということです!

コーヒーから伝わる五感の体験は、情報過多のストレスある社会から、一歩自分の感覚、さらには自身と向き合う大きなきっかけになると思います。

コーヒーは別に、産地のことやフレーバーの違いをわからなくたっていいんです。豆の違いなんて興味を持ったら知ればいいんです。なんかうまいなーでオッケーなので、ゆるく気軽に、体に馴染む感覚のコーヒーを楽しんでいきましょう。



川野優馬



さいごに

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この記事も近い内容なのでよかったら。


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