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自分で作った設定が真実になる。


ボクは、カレーが大好きだ!

大好き!

なのだけれど……。

な〜んか最近、
家で「カレーを食べよう!」
というテンションになれないのである。

というのも、
オカンが作ったカレーも、自分で作ったカレーも、
何かが足りない。何かが違う。

外食でカレーを食べるときは、そんなことはないんだけど、
家でカレーを作ると、妙にしっくりこないのだ。

ということは、
具材の切り方か、はたまた炒め具合か、
それとも煮込む時間なのか……ううむ……

しかし、
いくら試行錯誤しても、このときは答えが出ないままだった。



その理由が分かったのは、それから数日後のこと。

きっかけは、本当に何気ないことだった。

ボクは、カレーを作りながら、
ふと、手に持っていたルーの箱をひっくり返したのだけれど――

その刹那、ボクの脳に電流が走る!


【甘口】


パッケージに踊る、漢字二文字。

いや、誤解のないように言っておくと、
これはボクが自分で選んで買ってきたもので間違いない。

ボクが甘口が好きで、コレを買ってきたのだ。

だから、
これは「辛さを間違って買ってきた」という話ではない。

ボクの脳に電流が走ったのには、別の理由があった。

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