コロナ期の外資金融に部署にたった一人で新卒入社した最初の一ヶ月を振り返る

ゴツいタイトルですね…。

こんばんは!2020年4月に、結構大手な外資系金融企業に新卒として入社して、早くも一ヶ月が経ってしまいました。

せっかくのゴールデンウィークですし、この一ヶ月で感じたことをまとめていこうと思います。

①大企業に入ったんだなあ

今までとは比べ物にならないくらい大きな組織の一員になったんだなと感じることが多々あります。

グローバル企業で事業の規模も巨大。当然動くお金も、やばい。そんな企業なので仕事のインフラが強固。

例えば、仕事は全て、会社のテクノロジー部門の人たちが開発したソフトで運用されている。そのソフトでわからなければインドの人に電話で質問ができる。

リモートへの移行もいち早く行われたらしい。希望者にはモニターが支給されるし、在宅勤務期に出勤せざるを得ない場合はタクシー代も支給される。

メールや会議は各国のメンバーと取り交わされる。私のチームもインド、香港、シンガポールにメンバーがいる。外資巨大企業に所属していることを日々実感している。

②日本の悪しき伝統が一切無くて最高

オフィスは東京にあるが、文化は完全にアメリカ。朝礼なし、スーツなし、茶髪やネイルもご自由に、メールはどんなに偉い人相手でも"Hello, "で十分。会話は基本英語なので敬語は無し。

仕事も○時まではいましょう、とかでは無く、自分の仕事が終われば何時でも良い、という出来高主義な考え方。

帰国子女が故に日本の縦社会に溶け込めない自信があったので、とてもありがたいし居心地も良い。

③全然会社の人と関われないのが悲しい

コロナ対策として、入社式は最低限の工程しか執り行われなかったため同期と全然仲良くなれなかった。部署も完全リモートになっていたため、初日以降直接お会いできた社員さんは4人だけ。入社三日目からは私もリモートに。

部署でチームに配属されてからは、チームの方々とは関わるものの、他の方々とは全く関わることができなくて悲しい。

新入りとして、本来ならば新しい出会いを毎日楽しんでいたのかなと思う分、今の環境を恨めしく思うときもある。

④仕事に対する当事者意識がすごい

職場のみなさんの働き方からは学ぶことばかりだ。チームの方々は、それぞれのお仕事で忙しいだろうに、質問すればとても丁寧に説明してくださる。

時には電話を繋いで、スクリーンシェアでエクセルに図を作りながら説明してくださる先輩もいる。要望に全力で応える姿勢に見習おうって思う。

それぞれのお仕事に対しても、「やり抜く」強い意志を感じる。トラブルが起きたら解決するまで取り組む。自分の責任範囲に関する案件ならどんなに些細なメールなどでも丁寧に応える。私なんて自分に届くメールを整理するだけでも苦労しているのに…笑

⑤自分から仕事を掴んでいく姿勢が評価される

チームのトップの方が「これって、こういうシステム開発できたりしない〜?」とチームに投げかけた時があった。

すると即座に一人が「あ、やってみますねー」といってその仕事をもらっていった。

自分の目の前に現れたチャンスを逃さない意識が大事なのだろうなと思った。

他にも、私の次に若い社員の方が、いつも自主的に締め切りのリマインドや会議のスケジュールのリマインドなどをやっていらっしゃるのを見て、若手でも、自分からチームに貢献していくのが大事なのだろうなと感じた。

⑥セルフマネジメント力

現在、いろいろあって私は2つのチームに所属している。先週、片方のチームからまかされる仕事の量がだんだん増えてきて両立が厳しくなってきていたので、それを上司に相談した。片方のチームだけに専念したい、と伝えてみた。

すると、「これは君がタイムマネジメントスキルを学ぶチャンスだよ」と説得されてしまった。「はい!(汗)(涙)(苦笑)」と言うしか無く、今は割り切ってしっかり両方を頑張っている。

この先仕事量はさらに増えていくので、タイムマネジメントスキルは本当に大事なのだと思う。

⑦裁量権大きいはガチ

コロナの影響で新卒研修が軒並み消えたことも関係しているとは思うが、仕事が、どんどん、やってくる。しかも一個一個の仕事の責任が重い。新卒2週間くらいで社長に出すメールを作った時は本当にドキドキした。

普段の仕事では億単位のお金が関わる仕事もしたりする。これでもチームの業務の中では末端の仕事だと考えると、びっくりしてしまう。

「暇になったら言ってね!」と先輩も言ってくださっており、おかげで毎日大変だが退屈はせずにすんでいると思う。

⑧リモートで仕事を学ぶのはきつい

質問や相談ができるように、ウィークリーで上司と話す時間を設けていただいてはいる。しかし、業務において疑問が生じるのは、その業務をやっている最中のことが大半だ。

ちょっとした質問を聞くのも、オフィスだったらとなりの先輩に「すみません、これって…」と声をかければ済むのに、わざわざskypeで、文章でもわかるように説明しないといけない。オフィスだったら相手が忙しいかどうかは一目瞭然だが、リモートだと相手の状況は分かり得ないため、なんとなく気後れする。

仕事を教えていただくのも大変だ。電話とスクリーンシェアで教えていただくことが多いのだが、電波が悪かったり、相手の音質が悪かったりすると全てを学び切ることができない。

一回インド訛りの英語で、音質もwifiも最悪の状態で、金利に関する論理を教えていただいたときがあったが、かけらも理解できず泣きそうだった。相手も私の不安を感じ取り、申し訳なさそうだった。仕事を教えるのに、リモート環境は不適だと思う。

⑨ダラけられる&ダラけてしまう

良い意味でも悪い意味でも、在宅勤務では自分の使いたいように時間がつかえている。

良いのは、仕事の合間に自分のやりたい勉強を進められることだ。データを読み込む間に会計の資格勉強などを進めることができている。他にも夜ご飯のあとなどにも仕事の復習を続けられたりできるのも便利だ。

悪いのは、仕事中に集中力がとぎれると、とことんダラけられてしまうということだ。自分に関係の無い会議中はめちゃめちゃストレッチをしながら聞いていたり…。職場復帰できるか不安かもしれない。

⑩在宅勤務のおかげの高いQOL

身支度や通勤の時間が消えたおかげで、運動や美容、趣味に時間を費やせている。

飲み会も無いのでお金がたまりそうなのも良い。

11. 絶望感

私の部署では、配属されたチームに基本永遠に属することになる。チームの中には私よりも10年以上長くチームにいる上司もいる。

私は、なんだか自分の残りの人生をネタバラシされたような気持ちで、あまり面白く無いなと感じてしまう。

同時に危機感を覚えはじめている。この環境で自分はモチベーションを保ち続けられるのだろうか、という危機感だ。

一年目が担当する仕事なんて、企業全体、チーム全体の視点から見れば本当に小さな要素でしかない。自分の小さな要素が、この巨大な会社というシステムの中でどんな意味をなすのか理解しないと、自分の仕事を有意義に感じることはできないだろうと思う。

また、在宅勤務で考える時間がたくさんあるため、私は自分が人生で何をしたいのか考え込んでしまったりする。今の職場にどうしているのか。目的が明確でないとつまらない人生になってしまいそうだという絶望感がある。

私は自分の仕事、チーム、そして会社の全体像を把握しようとする意識と、今やっていることが自分の「目的」とずれていないかを確認する姿勢を大切にしながらこの仕事で学べることを全力で吸収していきたいと思う。

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