朗読 不如帰 56
猫様とごはん
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窓辺で風の音を聞きながら読みました。
台風の最中に庭先に出た父の足元から飛び出して、夜の間セミ猫が庭のあばら屋根の土蔵で風雨をしのいでいたようです。
朝に気づいて迎えに行ったら、遅いじゃないかと牙を剥かれました。
結局猫でも人間でも、癇癪を起こす方が理不尽なんですよね。脱走しに行ったのは猫。迎えに行った私の方が怒りたい。怖かったのは自業自得。
武生さんのお母さんも、嫁を大事にしないから、息子の心が離れていき、ますます怒りの持って行き場がなくなっているだけなんですけどね。
その嫁だって、障子越しにでも優しい声をかけてあげれば、きっとお互いにいたわりの返事が来たに違いありません。
2022/09/19の音声
台風の最中に庭先に出た父の足元から飛び出して、夜の間セミ猫が庭のあばら屋根の土蔵で風雨をしのいでいたようです。
朝に気づいて迎えに行ったら、遅いじゃないかと牙を剥かれました。
結局猫でも人間でも、癇癪を起こす方が理不尽なんですよね。脱走しに行ったのは猫。迎えに行った私の方が怒りたい。怖かったのは自業自得。
武生さんのお母さんも、嫁を大事にしないから、息子の心が離れていき、ますます怒りの持って行き場がなくなっているだけなんですけどね。
その嫁だって、障子越しにでも優しい声をかけてあげれば、きっとお互いにいたわりの返事が来たに違いありません。
2022/09/19の音声
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