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「窓辺の猫」⑩猫の毛質の違い

我が家には2匹の猫がいます。
1匹はブラッシングが大好きな三毛猫です。
もう1匹は、家猫になって1年経ち、ブラッシングに慣れてきた麦わら猫です。
2匹ともメスです。
三毛猫の名前はセミといいます。
麦わら猫の名前はトンボです。

どちらも拾った猫なので誕生日は分かりません。しかし、セミ猫は子猫の頃に拾ったので、年齢はわかっています。今3歳です。

トンボ猫の年齢はよく分かりません。目の色が綺麗で、全く病気もなかったので、若いのかと思われていましたが、途中で高齢猫疑惑も浮上しました。目については、セミ猫は何らかの疾患があって、目やにがひどいので、比べると目がきれいに見えるだけかもしれません。それにしてもトンボ猫の瞳は澄んでいます。

私はこの2匹以外に猫を飼ったことがありません。しかし、この2匹を飼って思うのは、子猫の頃から人間と暮らした猫の方が、手がかからないのではないかということです。

特にお手入れが大変です。
トンボ猫に困っている事はいくつかありますが、一番は抜け毛です。
セミ猫1匹だけを飼っているときは、猫のために掃除するので、猫がいなかった時より床が清潔になると思っていました。

しかし、トンボ猫が来て、その考えが変わりました。トンボ猫は子猫の時に、後ろ足を脱臼した疑惑があります。それでも後から筋肉が巻いて歩けるようになることがあるのだと、獣医さんから聞きました。
昔の脱臼のためなのかどうか?
トンボ猫はドタドタ走ります。爪がきれいに引っ込んでいるのが幸いと思っていたら、何かにしがみついて体を支えることがあり、それらに強く爪を立てます。

動きが力強いと、それだけ毛も舞います。
セミ猫はブラッシングが大好きなので、猫を撫でる時に抜け毛を意識する事はありませんでした。しかし、今は猫の毛が口の中に入らないように気をつけています。

トンボ猫は、最近ようやくブラッシングをさせてくれるようになりましたが、それでも1分も我慢できません。数分経つと引っ掻こうとしてきます。その程度でブラッシングではあまり効果はありません。

さらに、トンボ猫はセミ猫より剛毛です。廊下によって毛がゴワゴワしたり、乾燥したりするとネットの記事で読んだので、やっぱり年寄りなのだろうかと思ったりしましたが、見た目だけならトンボ、猫の方が毛艶が良いのです。
今は毛が舞いやすいですが、我が家にきた頃はトンボ猫の毛は、ベルベットのような触り心地でした。妙に毛艶が良くて、よその飼い猫なのかと思っていたほどです。
しかし、どうやら栄養状態が悪くて、毛の量が少なくぬるぬるしていただけだったようです。
食いしん坊で、1年で3キロから5キロ以上に体重も増え、毛の量も倍ぐらい増えた気がします。

そして、いまだにブラッシングをさせてくれないトンボ猫の抜け毛に悩むようになったのです。

ブラッシングの効果なのか、セミ猫の毛はいつもふわふわして柔らかいです。しかし、トンボ猫の毛は人間の私と同じくらい太いように思います。2匹とも短毛ですが、どうもトンボ猫の方が1本1本の毛が長いようです。ヒゲも長いような気がします。

トンボ猫のひげは遠目には白いように見えますが、目元は黒くて落ちていても、白いひげのセミ猫のものとは区別ができます。根本が3分の1くらい黒いヒゲもあります。

猫のひげを拾うと何か幸せな気持ちになります。取っておこうかなと思うのですが、使い道がないので、結局捨ててしまいます。

トンボ猫は我が家に来た頃、もう少し体長が短かったような気もします。体が大きくなると、毛やひげの長さも伸びたりするのでしょうか。

果たして、トンボ猫は毛のしっかりした若い猫なのか。剛毛の老猫なのか。どちらなのでしょうか?
トンボ猫は、顔立ちがライオンのように美しく、これでお年寄りなら老美だなと思っています。

セミ猫より寝ません。体が重いので、セミ猫ほど俊敏ではありませんが、いつもドタドタと人間を追いかけて走りまわっています。また、セミ猫に遊んで欲しいとちょっかいをかけてはうっとうしがられています。

若者に遊んで欲しがる高齢者。人間に喩えて考えると面白いですね。しかも若者より食欲旺盛で健康です。
今のところはそこそこ活発なので、10歳を超えていないんじゃないかと思っています。最初は歩く時に床に爪が当たっていましたが、いつの間にかきれいに引っ込めて歩けるようになったようです。最初カチカチ当たっていたのは何だったのでしょうか。それも栄養不足が関係していたのでしょうか。

しかし、自由奔放で暴れまわって毛を撒き散らして見えるトンボ猫も外暮らしは苦労したのか、少しの物音で警戒して飛び起きます。

窓の外を少しを眺めるようになりましたが、庭を眺めるのが大好きなセミ猫と違い、家の中の方が安全で楽しくて面白いと考えているようです。

うちの子になって1年。もしかしたらよその家にお返しするかと思っていましたが、すっかり我が家の猫になりました。

※寝相が面白いのでついに寝姿ばかり写真に収めてしまいますが、トンボ猫は落ち着きがないので、起きているときに写真が撮れることが少ないんだけです。セミ猫より活発です。

セミ猫より腹毛も多いです。
よく舌をしまい忘れていますが、熟睡はしていないようです。
狭い場所があまり好きではないので、この小さい段ボールに入った姿は貴重です。
太りすぎでは?
布団を蹴飛ばしたのはこの猫の仕業です。人間の布団をはねのけるくらい力持ちです。枕カバーを破ってしまうので、バスタオルを巻いて寝ています。別部屋に寝かせても、いつの間にかドアを開けて入ってきます。
これは狸寝入り
先輩猫の真似をよくします。スマホを隠すのも先輩から教わりました。
爪とぎをした後、突撃してきたので、段ボールのクズが散っています。
なぜ猫は腕を上げて寝るのでしょうか?
猫の瞳は宝石のようだという喩えの意味が分かります。

ちなみに、見出し画像ですが、自分で窓辺の明るいところで寝て、まぶしそうに目を隠しているのです。眩しくなくても、顔に手を当てるのが癖のような気がします。

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