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向日葵(ひまわり)は観賞用なのか食用なのか?

向日葵というと太陽の花というイメージがあります。
そのためでしょうか。
近年、冬に見かける向日葵にどうも違和感をぬぐえません。
向日葵は成長時期に太陽を追いかけて回っているように見えるから、和名で『ひまわり』と呼ぶようになったそうです。
とすると、漢字は当て字なのでしょうか。
よく知りませんが、お日様を追いかける花ならば、やはり夏の明るい日差しの中にあってこそという気がします。
でも、冬の向日葵は本当によく見かけるようになりました。
育てやすいからなのか、食用か何か利用するためなのかよくわかりませんが、畑にもよく植えてあります。
どちらにせよ、冬でも見たいほど愛されている花ということなのでしょう。

紀元前から食べられていたヒマワリ

ロシアとウクライナが兄弟国であることは、国花が同じヒマワリであることに象徴されいていると思います。感性が同じということではないでしょうか。
寒い地域の国花に選ばれていることから、もしや、ヒマワリはユーラシア大陸の北部で生まれた花なのだろうかと思いましたが、違いました。
調べたところ、北アメリカが原産のようです。
紀元前からインディアンの食用作物でした。そのヒマワリを1510年にスペイン人が持ち帰り、マドリードの動植物園で栽培を始めたのだそうです。
マドリードの動植物園はそうした他国から持ち込んだ植物を栽培することが、当時盛んだったようですね。
コロンブスがアメリカ大陸諸島の一つの島に辿りついたのが、1940年代。それから、どんどんアメリカ大陸の調査が進み、入植され、今は世界一の国となっているのですから、不思議なものです。
ヒマワリはスペインから持ち出されるまで、100年近くかかっており、17世紀になってようやくロシアのあたりに広まったそうです。そして、ヒマワリの種子にロシアで大きな注目が集まったのです。
ロシアで種子が注目されたのは、宗教的な理由がありました。詳しいことは私は宗教をよく知らないので省きますが、正教会では油脂植物が禁止食品のリストに載っていたということです。正教徒の多いロシア人たちは教会法と矛盾なく食用可能なヒマワリの種子を重宝し、それが民衆にまで普及し、ロシアが食用ヒマワリ生産の先進国となったのでした。
なんで寒い地域でヒマワリが国花なの?と思ったのですが、宗教の縛りが厳しい時期に人々の常食であったからなんですね。

本数で違うヒマワリの花束の意味

ヒマワリは食用としての価値だけでなく、園芸品種としても長い歴史があります。ヒマワリってそういえば、黄色しか色がないんだっけ?と思って調べてみたら、白や紫などもあるのですね。
色によって花言葉が違うということも初めて知りました。
そして、太陽の花にそぐわない悲観的な花言葉があるんですね。

紫の向日葵の花言葉は「悲哀」。
大輪の向日葵の花言葉は「偽りの愛」「にせ金持ち」。

にせ金持ちって・・・。お金を持っていれば、金持ちではないのか。本質的に品性が備わっていなければ、真の金持ちになれないということなのか。ということは、育ちの大してよくない私は、どう転んだところで、本物のお金持ちにはなれないということなのだろうか・・・とか、悲観的なこと考えちゃいますよね。

でも、そんな意味も持ちながら、ヒマワリはプロポーズにも使われるそうです。
本数別でメッセージが違うそうで、詳しくは、下記のサイトを見てください。

「結婚しよう」の花束で108本。ヒマワリって1本いくらなのでしょうか?大輪が多いですから、1本200円でも2万円とか?プロポーズのためならそれくらいのお金を花に使うという人はいるかもしれませんが、108本もあんな大きな花を持ちきれるのか?と現実的なことを考えてしまいます。
ヒマワリって枯れ方が美しくないんですよね。茶色くなっていくのを捨てられず、108本分の種を採取するのだろうか・・・。
ひまわり畑でプロポーズした方が早そうです。

ヒマワリは土を選ばず育てやすいそうですから、一度くらいは育ててみたい花ではあります。もう少し小さめの食卓のテーブルに飾れるくらいの花が個人的にはスキですが、大きい花が庭に一つくらいあっても良いです。できれば黄色いヒマワリで!


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