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【木曜日】東と西の薬草園

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ガーデニングに関する短編小説です。Uターン者の山脈遥とIターン者の井中かわずの二人のガーデニング初心者が試行錯誤します。毎回薬草についての雑学を挟みます。
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#小説

東と西の薬草園 10-①

 雪柳の白い花びらが降ってくる。3月のいい陽気である。こんな日は、すべての罪が洗われる。 …

猫様とごはん
7か月前
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東と西の薬草園 ⑦-3「薬草とハーブ」

「ハルさん、今日のランチはどうする?」 「すみません。しばらく、お昼ごはんをご一緒できな…

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東と西の薬草園 ⑦-2「薬草とハーブ」

ひきがえるとコオロギの鳴き声のする晩である。 寝付かれなくて、遥は深夜にパウンドケーキを…

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東と西の薬草園 ⑦-1「薬草とハーブ」

四月。『峠道の貸庭』の職員と客たちは、庭師の野人から宿題を出された。自分の理想の庭をデッ…

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東と西の薬草園 ⑥-4 「峠道の貸庭」の門出

「作成者不明の回覧板について、情報セキュリティの視点からパスワード流出リスクについて検討…

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東と西の薬草園 ⑥-3「峠道の貸庭」の人生峠

”不便な田舎には想像の余地がある” レンタルガーデンのプレオープン期に早々とロッジに泊ま…

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東と西の薬草園 ⑥-2「峠道の貸庭」の最初のお客様

果実町のレンタルガーデン「峠道の貸庭」は、冬季休園である。 利用はできるけれども、12月、1月、2月のレンタル料は取らない。 4月にプレオープン。5月には庭師の野人と孫のカエルが手掛けたイングリッシュガーデンでお茶会を再開することになっていた。3ケ月以上で契約できるので、それまでの準備期間と比べ、2月、3月の富居家の山はとても静か。 冬場の温泉旅館が書き入れ時で、香も山の別荘に住んでいない。冬場は寒いので、会長夫妻も東京に戻っていた。 しかし、3月1日から1組のお客さまが、遥

雑草に変わる花 【東と西の薬草園】~番外編~

月を割って食べたいというほど飢えていた。 どうしてこんなことになってしまったのだろう。 山…

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西と東の薬草園【閑話休題①】

庭先で猫が鳴いている。早朝の4時前の頃だ。 窓から見る景色は暗黒で、秋雨が降っていた。 外…

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東と西の薬草園④

前回までのあらすじ第4話「棗(なつめ)と吾亦紅(われもこう)」1.秋らしい朝食 クロッカンムッ…

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東と西の薬草園 ③

前回までのあらすじ《登場人物》 富居家(ふごうけ):南九州にある果実町に山丸ごとの広大な…

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東と西の薬草園  ②

前回のあらすじ《登場人物》 富居家(ふごうけ):南九州にある果実町に山丸ごとの広大な別荘…

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東と西の薬草園  ①

あらすじ《登場人物》 富居家(ふごうけ):南九州にある果実町に山丸ごとの広大な別荘地を持…

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