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「プライドスプリント」

気付いたら悔しくてトレーナーの方に
お願いをして何十本もスプリントをしていた。
あの行動が今の自分に確実に
繋がっているなと強く実感している。



「これ勝ったらやばいよね」
「ガンバ大阪スタメンで来るかな?」
「ジャイキリしようや!」

ユナイテッドの選手誰もが夢見る、
J1の舞台で闘っている超強豪ガンバ大阪。

テレビでしか見たことのない
吹田スタジアムに着くと初めてピッチサイド
からの眺めに浸りながら試合前にそんな
会話を選手間でしていたことを思い出す。

そして試合は皆さんもご存知の通り、
2−1で高知ユナイテッドの勝利。

誰もが絶対に勝つという強い気持ちと
同時に見てる側は本当にいけるかな?
という少し矛盾した感情が渦巻く中での勝利
だったため地響きのような歓声が生まれた。

僕には出場機会はなかった。

試合後のスタジアムはカオスな状態だった。
怒号や罵声が生まれている青いサイド。
選手の顔はユニフォームと同じ色に見えた。

と歓喜の声と涙までもが
生まれている赤緑サイド。
遠くから応援しに来てくれた人たちと
最高の笑顔で写真を撮りあったりしていた。

天と地の差という言葉がこれほど当てはまる
スタジアムはないと思うほどだった。

高知ユナイテッドとしても今まで天皇杯で
J1のクラブに良い試合をしたことはあったが
結果として勝ったことはなかった。
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間は
全力でみんなと喜びを分かち合っていた。

高知ユナイテッドとして結果を
出せたことは素直に嬉しかった。
と同時に急に自分に腹が立った。

「全く試合に出ていないじゃないか」
「何もしていないじゃないか」
「同じサッカー選手としてJ1相手だからと
言ってこんなに喜んで良いのか。
この相手に勝つことこそ
自分の目指す場所じゃないのか」

この感情が生まれて本当に良かったなと
思うし、この感情がなくなった時が
サッカー選手としての節目に
なるんだろうなと感じた。

試合後のロッカーでチームが勝ったのに
イライラした姿を見せてしまっていたのは
みんなには申し訳なく思う笑

でもその自分としてのプライドは絶対に
これからも大切にしていこうと思う。

自分に対してのプライド、
東京ヴェルディに属しているというプライド、
高知ユナイテッドの選手としてのプライド。
いろんなものを背負っていると同時に勝つ、
成長する責任がある。
応援してもらってるからには。

間違ったプライドや変なプライドは
もうおおよそのことはこの高知という地に
来て学ばせてもらった。
いや、まだ足りないとは思っているが。

あとはそのプライドをより理解して
行動に繋げていくこと。
このオフ期間もなんでもできる。
来年に繋げるためにも大事にしていきます。

こうやって今年の出来事を少しずつ
アウトプットしていこうと思います。



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