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伝えられなかった言葉を糧にする。


普段から、ぱっと言葉が出てこない。
絞り出した2、3言が他愛ない会話での限界。
割と頭をフル回転させながら話すこともあってか、知識がすぽんっと抜けてしまうのもザラだ。
話していない時も頭の中は稼働率120%。
コスパがすこぶる良くない。
会話自体に若干の苦手意識がある、というのも原因のひとつなんだろう。


実は今日までで会うことが無くなる方がいて。わたしはちゃんとお別れできたのかな。伝えられたことと伝えられなかったこと、どっちもあった。理由についてはわたしから深いことは聞かなかった。きっとたくさん聞かれてるから。
お話が上手なひとから理由は聞こえてくる。
こうらしい、ああらしい。
体調が良くないみたい。妊娠したって聞いた。

それでも。


「お元気でいて」
「お身体大事にしてくださいね」
「本当にありがとうございました」


しか言わなかった。言えなかった。
去る理由はなんでもいい。わたしからしたら、理由を聞くかどうかもその内容も、無くたって構わない。そのひととお仕事したってことが全てだから。それ以上は、相手が話さなければわたしから聞くことはしない。

だけど本当に最低限しか伝えられなかった。
月並みな言葉ばかり。感謝も、何もかも。
それだけが少し心残りで。


「あなたとお仕事できて本当に良かったです。
お仕事への姿勢、憧れでした。
本当に、尊敬しています。出会えて良かった」


この言葉も伝えられたら良かったのにな。



あのひとみたいになりたい。
ふわっと、背中を押せるステキなひと。


「あなたなら、どこでもやっていけますよ」
「がんばってください」


と、翼を授けてくれた。
この言葉をくださったあなたにまた会えた時、胸を張ってお話が出来るように精進します。たとえ今とは違う場所で過ごしていたとしても。
今日伝えられなかった言葉とともに、良き報告が出来るように。

気を引き締めて、がんばります。

だから、もしどこかでお見かけした時は声をかけたいな。その時の為に、他愛ない会話も出来るように練習だ。

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