見出し画像

脳内住居に想いを馳せる

 またの名を、ローカルコトダマ空間と言う。以前の記事にもあるように、私のそれには複数人が住んでいる。ならば、その造りなどをよく見たら面白いのではないだろうか?そうおもったので、よく見てみることにした。

 自宅を内覧するようなものだな。なんかへんだな。

 玄関はなく、ドアを開けたらすぐに部屋。ベランダがある。トイレはない。お風呂はある。あと、ロフトがある。

 玄関がないと書いたが、靴を置く場所くらいはある。基本的に靴は乱雑に脱がれていて、時々整えられている。でも放っておくとまたぐちゃぐちゃになっている。今はぐちゃぐちゃになっていく途中だ。

 部屋のサイズは、かなり広い。そして横に長い。ベッドも横に長く、やたら大きい。全員大の字になってもまだ余裕で寝られる。

 部屋の明るさはどうだ。けっこう暗い。よくある「天井にあって全体を照らす照明器具」はないが、あちこちに間接照明がついており、おもに部屋の隅が少し照らされている。テレビやモニターの画面が最も強い光源だ。

 テレビは大きい。足元方向の壁際にあり、その両脇にスピーカーが据えられている。テレビはだいたいいつもベッドの上に寝そべって見るか、ベッドの縁を背もたれにして見る。音量はいつも絞っている。

 サラッとした床の、広くてぴかぴかのお風呂の前には、脱衣所と、動かしたことのないドラム式洗濯機がある。……シャワーは2箇所ある。片方が少し低めだ。シャンプーは普段存在しない。湯船も広い。銭湯の一角くらいある。時々だれかが足湯をしている。

 ベランダも自分が6人(2×3)寝られるくらいの幅はある。いつもシーツが干されているが、どう見てもベッドより小さい。たまに雨が降っていてもお構いなしに干されている。ベランダであるから問題はないが。……風景はいつも朝方の少しだけ青くなった空と、なにやら低めの建物の集まった街と、丘。たぶん2階くらいの高さの風景だ。

 ロフトはどうだ。登るのはすこし手探りになるが、思うよりずっと安全に上がれる。かなり広く、床はさらさらのフローリングだ。部屋とはまた別に、ベッドとソファ、それからソファ横にあるテーブルにアロマストーンが置いてある。スマホもある。

 私のための空間かもしれない。現実の寝床と通じている気がする。アロマストーンはまさに同じものであるし。無印良品。

 ただ、その空間にいる時は私はあまり稼働している状態ではなく、そこでしんどさに唸っていることが多いことを思い出した。時々みんなが顔を出して、できることはないか、ときいてきたり、調子が悪い時に確認するリストの話をしてくれたりする。

 見えなくなってきた。とりあえず記録はここまでとして、大丈夫な時にまたよく観察して、住処を改善したり、悩ませているものなどと戦ったりして行こうと思う。

 まあまずは、自分の物理部屋を掃除せねばならないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?