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【News! AIRS-Lab #111】 ChatGPTが公開から1周年、明日12/4のライブ講義、AIアートなど

皆様こんにちは、我妻です。
Udemyコース「GPTsで対話型AIを作ろう! -対話形式、ノーコードで構築するカスタムChatGPT-」、お陰様で無事リリースすることができました。

今回は、明日12/4(月)のライブ講義、今週のAIニュース、制作したAIアート、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。

なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。

Udemyコース一覧はこちら。


GitHub Copilotを学ぼう! Section1

明日12/4(月)の21時から、ライブ講義「GitHub Copilotを学ぼう!」 Section1が始まります。
GitHub Copilotを学ぼう! Section1 【Live!人工知能 142】

YouTube Liveで配信します。

connpassの方でも参加者を募集しています。

Section1では、GitHub Copilotの概要について学びます。

「GitHub Copilotを学ぼう!」は、人工知能(AI)でプログラミング作業を支援するツール「GitHub Copilot」の使い方を学ぶ講座です。
開発言語にVisual Studio Code、プログラミング言語に主にPythonを使用します。

Github Copilotは、AIを利用してコーディングの際にコードの補完や提案を行うツールです。
コードの文脈に基づいて、適切なコードを提案、生成することができます。
Python、JavaScript、TypeScript、Ruby、Go、C#、C++ など様々なプログラミング言語で利用可能です。

本講座では最初にGitHub Copilotの全体像を学んだ上で、環境設定、各機能、活用方法などについて、順を追って少しずつ学んでいきます。
AIの力を借りて、効率よくコーディングできるようになりましょう。


【今週のAIニュース】

直近のAI関連の話題に、我妻がコメントします。
Twitter(@yuky_az)、およびコミュニティ内での発言をまとめたコンテンツになります。


昨年11月30日に公開された生成AI、ChatGPTが1周年を迎えました。

NHKでニュースに取り上げられています。
ChatGPT自然な文章生成能力で、企業や教育、医療など多岐にわたる分野で利用が拡大。
しかし、誤情報の拡散や雇用のリスクなど、課題も指摘されています。

アメリカをはじめ、世界各国で生成AIの導入が進む中、市場規模は2026年までに80%以上の企業が導入すると予測され、2032年には今の9倍近くに達すると見込まれています。

一方、誤情報や著作権侵害、プライバシー問題など、生成AIのリスクに対する規制やガイドライン作りが各国で進められています。
日本国内でも「AI戦略会議」を設置し、利活用や規制のあり方を議論。生成AIの安全性や社会的影響への対応が今後の大きな課題です。

オープンAIでは、CEOのサム・アルトマン氏が一時解任される騒動がありましたが、後に復帰。
生成AIの安全性とビジネスのバランスが注目されています。

国産AIの必要性も高まり、大規模言語モデルの開発や高性能半導体の確保、人材不足解消などが課題として挙げられています。

生成AIの進化は目覚ましく、人類文明に与える影響は計り知れないものがあります。
今後、AGI、ASIと進化し、人間の知性をあらゆる方面で凌駕していくのでしょうか。


2020年台になってもなかなか実現しない「洗濯物折りたたみ機」、AIを使った実現に取り組んでいたベンチャーがあったのですが、結局販売にたどり着くことはできなかったようです。

いわゆる「アピール先行型」であった感は拭えないですが、完全でないにしても世に出て欲しかったところです。
洗濯機は昭和の時代から基本構造が進化していないので。
洗濯、乾燥、折り畳みの完全自動化は、後続のベンチャーに期待です。


日立製作所の研究者たちが、ChatGPT(GPT-4)を使用してコードを生成する際の、日本語と英語の入力の影響について調査しました。

この研究では、日本語と英語の両方の言語で同じタスクのコードを生成し、その安全性を詳細に分析しました。

研究では、暗号化と復号、サンドボックス化されたディレクトリのシナリオを用いて、Python、C、JavaScriptの3種類のプログラミング言語でコードを生成しました。
その結果、日本語と英語で生成されたコードの安全性に大きな差は見られませんでした。
ただし、Pythonにおいては、日本語のプロンプトで生成されたコードが英語よりも安全である傾向が見られたとのこと。
また、使用するプログラミング言語によってコードの安全性に違いがありました。

この研究は、日本語を母国語とするユーザーが無理に英語でプロンプトを作成する必要がないことを示唆しています。
しかし、生成されたコードや説明文の多くが「部分的に安全」または「安全でない」ため、どの言語を使用しても、生成されたコードを理解し、適切に修正することが重要とのことです。


2023年11月27日、アメリカ、日本、イギリスなど18カ国がAI開発に関する新たなガイドライン「セキュアなAIシステム開発のためのガイドライン」を共同で発表しました。

このガイドラインは、ユーザーのプライバシー保護やドキュメントの適切な管理など、AIの開発や運用における安全性とセキュリティを重視しています。

ガイドラインは「セキュア設計」「安全な開発」「安全な展開」「安全な運用と保守」の4つの項目に分かれており、それぞれAIの開発サイクル改善や市民保護のための提案が含まれています。
たとえば、セキュア設計では、開発前のセキュリティリスクの認識やセキュリティに関する決定の重要性が強調されています。
安全な開発では、サプライチェーンのセキュリティや資産保護などが求められます。また、安全な展開と運用においては、AIシステムの適切な保護やセキュリティインシデントへの対応計画、データ保護などが重要視されています。

イギリス国家サイバーセキュリティ庁のリンディ・キャメロンCEOは、このガイドラインがAIに関わるサイバーリスクへの共通理解形成の重要な要素であり、セキュリティがAIの中核的部分であるべきだと述べています。

CISAのジェン・イースタリー長官も、多くの国がこのガイドラインに賛同したことの重要性を強調し、AI開発の目的が機能や市場投入の速さだけでないことを示すものとしています。

自社の利益を優先したい国際企業、自身の利益を最大化したい独裁者の暴走をいかに抑え込むかが国際協力の大きなポイントになるかと思います。
早い段階で協業する意思を固めておくのが重要かと。


AIの進化は、材料科学の分野においても顕著な影響を及ぼしています。

最近の研究で、AIツール「GNoME」が2.2百万種の新しい結晶を発見したことが「Nature」誌に掲載されました。
これらのうち38万種が安定した材料であり、将来の技術進歩に大きく貢献する可能性があります。

コンピュータチップやバッテリー、ソーラーパネルなど現代技術は無機結晶に大きく依存しています。
新たな技術を実現するためには、これらの結晶が安定している必要があります。
GNoMEは、新しい材料の安定性を予測することで、発見のスピードと効率を大幅に向上させています。

これまでの人類が知っていた安定材料の数をGNoMEは大幅に増やしました。
38万種は最も安定していると予測され、実験合成の有望な候補となっています。
これらの中には、次世代のバッテリーの効率を高める技術や、スーパーコンピュータを動かす超伝導体など、未来を変える技術の開発に貢献する可能性があります。

この研究結果は、グーグル・ディープマインドとローレンス・バークレー国立研究所のチームとの提携により、自動材料合成の方法を示す二つ目の論文としても「Nature」誌に掲載されています。
また、安定していると予測される38万種の材料をマテリアルズ・プロジェクトに提供し、これらはオンラインデータベースに追加される予定だそうです。

このGNoMEプロジェクトによる発見は、新しい材料の安定性予測の発見率を50%から80%に向上させました。
また、効率も10%未満から80%以上に向上し、発見に必要な計算量を大幅に削減することができたそうです。
外部の研究者たちはすでにGNoMEの新しい材料のうち736種を実験室で独立に作成し、このモデルの予測が現実を正確に反映していることが証明されたようです。

この例ように、人類の様々な可能性が今後AIで探索されていきそうです。


ChatGPTに新たな機能が追加されたことが明らかになりました。

この新機能は、ユーザーがChatGPTの回答から特定の部分を選択し、その部分に基づいて更なる質問を作成できるようにするものです。

使用方法は非常にシンプルです。まず、ChatGPTの回答文中でさらに掘り下げたい部分を選び、選択したテキストの左上に表示される「”(ダブルクオート)」をクリックします。
次に、画面下部のプロンプト欄に表示される引用部分に追加の質問を入力し、「↑」ボタンを押すだけで、より詳細な回答を得ることができます。

この機能は特に、ChatGPTの回答に基づいてさらなる情報を得たい場合に役立ちます。
12月1日の早朝から、複数のユーザーがこの新機能を報告していますが、全てのユーザーに提供されているわけではないようです。
また、モバイルアプリではこの機能が利用できない点に注意が必要です。


OpenAIが米Microsoftを議決権のないオブザーバーとして取締役会に迎えることが明らかになりました。

これは、OpenAIとMicrosoft間の継続的な関係、そしてMicrosoftがOpenAIの重要な投資家であることを示す動きのようです。

サム・アルトマン氏のCEOとしての復帰、ミラ・ムラティ氏のCTO(最高技術責任者)としての復帰もあり、体制がより強固になった印象です。
イリヤ・サツケバー氏の今後の役割についてはまだ未定ですが、アルトマン氏は彼との協力関係を継続したい意向を示しているとのこと。

アルトマン氏は、「世界最高のチームと共に有益なAGIを構築する」という目標に向けて、社員たちと共に努力を続ける意欲を表明しています。


【今週のAIアート】

以下は、今週制作したAIアートです。
プロンプトの生成にはChatGPTを、画像生成にはMidjourneyを利用しています。

審美眼とプロンプトのセンス、さらに磨いてきたいです。


【Udemy動画の一部無料公開】

Udemyコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。


【書籍】

AI関連の書籍を、これまでに何冊か出版してきました。

Amazonの著書一覧はこちら。

現在も、新しいAI関連の書籍を執筆中です。


今週のコンテンツは以上になります。
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