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【News! AIRS-Lab #116】 約5%AI生成の作品が芥川賞に、明日1/22のライブ講義、AIアートなど

皆様こんにちは、我妻です。

今回は、明日1/22(月)のライブ講義、今週のAIニュース、制作したAIアート、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。

Udemyコース一覧はこちら。


AIの最新動向 2024年1月版


明日1/22(月)の21時から、ライブ講義「AIの最新動向 2024年1月版」 が始まります。
AIの最新動向 2024年1月版 【Live!人工知能 145】
YouTube Liveで配信します。

connpassの方でも参加者を募集しています。

YouTubeライブで、AIの最新動向を解説します。
動画を編集後、Udemyコース「みんなのAI講座」および「ジェネレーティブAI(生成AI)入門」の追加コンテンツになります。


【今週のAIニュース】

直近のAI関連の話題に、我妻がコメントします。
Twitter(@yuky_az)、およびコミュニティ内での発言をまとめたコンテンツになります。


今年の芥川賞に、約5%AI生成の文章を利用した作品が選ばれました。

第170回芥川賞・直木賞の選考会が17日に開催され、芥川賞には九段理江さん(33)の「東京都同情塔」、直木賞には河崎秋子さん(44)の「ともぐい」と万城目学さん(47)の「八月の御所グラウンド」が選ばれました。
この中でも、九段さんの受賞は特に注目を集めています。

九段さんは1990年生まれで、2021年に「悪い音楽」で文学界新人賞を受賞し、デビューしました。
その後も「Schoolgirl」で芥川賞候補になるなど、数々の賞を受賞しています。

受賞の喜びを述べた九段さんは、受賞作「東京都同情塔」においてAI技術を活用したことを明かしています。
作品の約5%はAI生成の文章を利用していると述べ、今後もAIと共に創造性を発揮したいとの意向を示しました。


AIとのコミュケーション方法、次第に体系化されつつあります。

2023年12月26日、アブダビのモハメド・ビン・ザイード人工知能大学(MBZUAI)の研究者グループが、大規模言語モデル(LLM)とのインタラクションを改善するための「26の原則」を発表しました。
この研究は、ユーザーがLLMに対して質問やプロンプトを設定する際の効率性を高め、LLMの応答品質を向上させることを目的としています。

原則の中には、礼儀的なフレーズ(「お願いします」「もしよろしければ」「ありがとう」)を省略し、直接的な言葉遣いを推奨するものや、対象者の明示、複雑なタスクの分解、肯定的な指示の使用、明確化と理解の促進などが含まれています。

実験は、LLM-1/2、GPT-3.5/4などの異なるモデルを使用して行われ、その効果が検証されました。
リポジトリはGitHubで公開されており、興味のある方はアクセスすることができます。


国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事が最近の発表で、人工知能(AI)が先進国の雇用60%に影響を与える可能性があると述べました。

スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラムに先立ち、米国ワシントンでのインタビューでこの見解を示しました。

ゲオルギエワ氏は、「AIの進展により仕事がなくなる可能性があるが、同時に生産性の向上や所得水準のアップも期待できる」と述べています。
また、新興市場や途上国におけるAIの影響は当初は少ないと予測されていますが、デジタル格差や国家間の所得格差の拡大も懸念されています。

高齢の労働者はAIの影響を受けやすいとの指摘もあり、低所得国はAIによる機会を捉えるための支援が急務であるとゲオルギエワ氏は訴えています。
同時に、「AIは少し怖いが、誰にとっても大きなチャンスになる」との見解も示しています。


東京に拠点を置く新興AI企業「サカナAI」に関する続報が。

約45億円の資金を第三者割当増資により調達したとのこと。
この増資には、NTT、KDDI、ソニーグループ、そして米シリコンバレーの著名投資ファンドが参加しています。
調達した資金は、AI開発の強化に充てられる見込みです。

サカナAIは、元Googleのライオン・ジョーンズ氏、デイビッド・ハ氏、そして元外務省職員の伊藤錬氏によって2023年8月に設立されました。
ジョーンズ氏は、生成AIの普及に大きく貢献したTransformerの論文執筆者の1人で、ハ氏はGoogleの日本部門統括としてAI開発を率いていました。

同社は多数の小型AIを開発し、これらを組み合わせて効率的に運用するサービスを研究中です。
昨年11月には、AI研究開発でNTTとの連携を発表しています。

サカナAIの社名は、「魚」に由来し、小さな魚が群れをなして優れた判断を行う自然界の法則から着想を得たとされています。この新興企業の今後の活動に注目が集まっています。


MetaのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏が、汎用人工知能(AGI)の開発とオープンソース化を目指すとInstagramやThreadsで発表しました。

このビジョンには、Metaが開発中の大規模言語モデルLlama 3のトレーニングや、2024年末までに35万台のNVIDIA H100を含む大規模な計算インフラストラクチャーの構築も含まれます。

ザッカーバーグ氏は、AGIの開発がAI分野全般の進歩につながると主張しています。
また、将来的にはAIとメタバースを結びつけるデバイスが必要になるとも言及しており、その一例としてスマートグラス「Ray-Ban Meta」の成功を挙げました。

さらに、AGIのコントロールに関する懸念に対し、MetaはLlama 2などのモデルと同様に、AGIもオープンソースでリリースする方針を示しています。
ザッカーバーグ氏は、オープンソース化が大きな課題への対処につながると述べています。

一方で、The Vergeは、Metaのこの方針が公共の利益だけでなく、ビジネス戦略としても合理的であると指摘しています。
AI機能を通じたユーザーの引き付けや、AI開発の標準化による自社の影響力の増大が期待されます。


DeepMindのAIが数学オリンピックの難問を証明したとのこと。

プロ棋士がAIの打ち手を参考にするように、数学者がAIの証明を参考にする時代が来るかもしれませんね。
人類は、AIから学ぶことを始めたばかりです。


【今週のAIアート】

以下は、今週制作したAIアートです。
プロンプトの生成にはChatGPTを、画像生成にはMidjourneyを利用しています。

審美眼とプロンプトのセンス、さらに磨いてきたいです。


【書籍】

AI関連の書籍を、これまでに何冊か出版してきました。

Amazonの著書一覧はこちら。


今週のコンテンツは以上になります。
ご意見、ご感想、ご要望などがありましたら、ぜひ気軽にコメントをください。


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