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ゾッとする体験から考える見通しの大切さ

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。

今日は「ゾッとする体験から考える見通しの大切さ」というテーマで短くお話ししたいと思います。

あなたは、生活の中でゾッとしたことはありますか?忘れ物をしたとか、大事な約束があったのに忘れていたとか。そんな経験はありませんか?

そのゾッとした経験を、もう少しよく考えてみたいと思います。なんでゾッとするんでしょうか?それは、自分が予定した物事とは違うことが起きたからです。つまり、見通しを持っていたはずなのに、突然その見通しとは全然違うことが起きたからです。

このように、見通しとは違うことが起きると、人はびっくりしてしまうのです。

そのことを念頭におきながら、子どもたちの行動を振り返ってみたいと思います。突然「あれやりなさい!」とか、突然「今日はこうすることになったよ」なんて、急な要求を子どもに伝えた場合、子どもってどんな反応をするでしょう?

心の余裕がある子どもほど、そんな突然の物事に対応できるかもしれませんが、多くの子どもは心の中でびっくりしているものです。急な物事の変更があったから、心ではゾッとしているということです。だから、イライラもするでしょうし、普段できていたことも失敗してしまうかもしれません。

大人の都合で急な変更がある時、「子どもを振り回していないか?」「子どもにゾッとした思いをさせてやいないか?」なんて振り返りは大切かもしれません。子どもの行動って、意外と大人の都合で作り出されたものが多いものです。気にしてみてください。

今日は「ゾッとする体験から考える見通しの大切さ」というテーマでお話ししました。

だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。

湯浅正太
小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて:https://yukurite.jp/)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。

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