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自分の仕事を持ちながら無農薬自給米を育てる




無農薬自給自足の非効率さと

村社会と稲作の楽しい所を

書いてます

今年のお米の種まきは

いつもの田んぼに直接もみを蒔く

水苗代という方法と

新たに箱苗をやってみる事にした

新たにと言っても箱苗の方が一般的で

水苗代はほとんどいない

理由は夜の田んぼで1人

手植えを3年やったので

そろそろ機械植えもやってみようと

思ったから

本業の合間の農業で

夜の田植えも楽しいのですが

なかなか腰が痛いのです。

我が家には

元々移住時に大家さんが使っていた

田植え機もある

そして箱苗を育てる苗箱と

育苗機をもらって来た。

移住して田んぼを借りてから

集落の人とすごく仲良くなった気がする

僕は今現在、無農薬無肥料で稲作をやっているけれど

それも 周りの農家さんには
理解してもらっている

高齢で離農する人たちから

いろんな農機具も もらっている。

ある意味、新品でなければ

稲作をはじめる機械は安く手に入れる

事が出来る。

しかも田んぼは、

ほぼタダで借りる事も出来る。

自給農業を始めるには

とても良い時期だと思う。

ただし 

機械を使うと維持費と倉庫が必要になる

断捨離の時代に農業機械がドンドン増える

家の倉庫はもうパンパンだ

自分の家族3人だけ食べるなら

田んぼは一反(330ヘーベイ)

もいらない

結果として

自給自足農業をするなら

上手に作る人から買った方が安い

と思う。

無農薬無科学肥料でお米育てると

収穫量は農薬、除草剤、化学肥料をつかう

一般的な慣行農法の半分だ

僕は虫や病気が来ても見守ってるだけだ

今は

早く大きくなって

たくさん穫れる作物が良い作物の様だ。

僕がやってる事は

真逆で

集落内で

田植えも1番最後

お米の品種も昔の品種なので

ゆっくり育つ晩生品種

収穫量も周りの半分

とても非効率だ

何がいいのか?

と思ったら

ただ 楽しいのである

雪がとけて

沢水が少しゆるむと

ヤモリが起きだして

冬を越えた蛙が泣き出す

もみから力強い芽が出て

手で植えると

緑の色がぱっと青々として

根が着いたと教えてくれる

分けつして

梅雨が過ぎて

夏の後半にやっと

稲の穂が顔だして

ほっとすると

目をこらしてみないとわからない

小さな花がたくさん咲く

風にゆれる

緑の稲穂を観てうっとりすると

今度は台風の心配をする

なんとかやり過ごして

たわわに実った穂を

鎌でザクザクと刈って

ひとつずつ束にしばり

田んぼの稲木に干していく

鳥や猪にたべられないか

心配しながら

2週間ほど干して

脱穀する

もみすりをして

精米して食べるのは

12月くらいになってしまう

周りの人達は9月に新米を食べている

みんなより3ヶ月も遅いのだ

ただ自分では非効率でも

経験が大事なんだと思う

3年前最初の年に

イノシシに収穫の半分を食べられて

倒された稲を3株束ねて

起こしていると

古老が来て

当たり前だろうがと

お前はみんなに合わせてないのだから

みんな稲刈りが終わって

お前の田んぼにしか生えてないのだから

獣はみんなお前の田んぼにくるさ

と笑っていた。

うーむ

これが村社会なんだなぁと

改めて思った

右にならえは

生きる為のリスク回避で

米がない我が家は昔なら餓死とは

言わないが大変だったと思った。

稲作がどうも祭りや

村社会の基本の様だと感じた

そう見ると自分の稲作やり方は

暦にはあっているけれど

現代とは3ヶ月もギャップがある。

今は

機械と化学肥料、農薬、除草剤と

台風前に早く稲を育てる品種改良が

暦を3ヶ月進めて

収穫量を倍以上にしたのだ。

多分僕の真似をすると

みんなお腹いっぱいご飯たべれなく

なってしまいそうなので

現在の農法を僕は全否定しない

ただ除草剤と化学肥料と農薬は

もうちょっと考えたら減らせるので

はないかと思ってる次第です。

そして

自分の本業をしながら

農薬や除草剤に頼らない

稲作を楽しむ方法を

模索してます。

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