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#12 主従惚気始まる

3月最初の待ち合わせ前

次回の待ち合わせ予定は、池袋で遊ぶことが決まっていた。
初ネカフェプレイで個室体験をして、ホテルに移動してコスプレしようという話になっていた。

生理中だった彼女が終わるのを待っていたこともあり、やり取りだけの日々が続いていた。

読み返してみると、見事なくらい従者となった彼女の惚気しかなかった。

相性の良さは本当は違うこともある、っていう女性の本音を聞かせてもらった、男性は気をつけましょう。

声は最大の調教道具になるというのも、改めて彼女から学んだ。
ひとりでする行為では物足りないとよく言っていたが、既にひと月で言い出していた。

ご主人様と伝えてくる彼女は、ほんとに可愛らしく、その言い方、表情も含めて初めての主従を嬉々としていた。

そして、山手線のホームで待ち合わせすることにしたのだが、ネカフェのマットを潮で濡らすわけにもいかないと思い、ペットシーツを持参することにした。
彼女が待ち合わせの日、バッグには自分の潮を吸収するためのペットシーツが何枚も入っていることになるのだった。

この関係になるきっかけは、日常では有り得ない出会いだったから、まさに奇跡的な確率だったと思う。

そして、自分の姿が収められた映像を後で見返すのも、彼女は楽しんでいた。

そして、3月4日、
主従関係になって初の池袋に向かうのだった。

第十三話へ続く

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