#17 3月の終わり

3月最後の待ち合わせ

月末31日に会うことが出来た。
思えばこの頃には、会う度に次はいつ会えるか互いのスケジュールを確認していた。

転職の狭間の時期で落ち込むことを励ますことも増えていたが、会う前には明るく喜んでくれていた。

僕は好みの服装もよく伝えていた。彼女はそれを聞いて、よく身につけて待ち合わせに現れてくれた。

後に、ニット姿も見せてくれるのだが、とても可愛い、想像を上回るものだった。

毎回、電車内でのやり取りは短文でラリーのようなやり取りになるのだが、普段レシートの様なやり取りをしてる中でこの時ばかりはシンプルだった。

初イラ〇

今回は、初めて喉奥を責めることになっていたので、空腹で来るように打ち合わせしていた。
その分、出張先で買ったお土産を持参し終わったら食べるというプランだ。

もはや、吹くのは当たり前で、どれだけ吹き出すかに焦点が移るほど、吹く量も増えていて笑みが零れずにはいられなかった。

そして、喉奥をゆっくりと使っていく時間も持った。
当然、初めてのことでむせては、奥までは難しく慣れるまで時間は掛かりそうだった。
それでも、熱心に取り組む姿勢を伝えてくれて喜ばずにはいられなかった。

解散してからも寝るまで、いつも気持ちのこもった長いDMが来て、それを返すそんな単純なことだけど、大事なコミュニケーションは毎日続いていた。

好きという言葉に弱い彼女は、それだけでイケるという、もうこの領域は並の反応ではなく、自分で好きと発するのも僕が伝えるのだけでもベッドで果てていたのだった。

そして、季節は春本番4月へと移った

第十八話へ

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