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神様の愛を感じた~ヨナ書から

旧約聖書のヨナ書のヨナについてのメッセージを聞きいて、改めて創造主の神様の愛に気づかされました…。

このひとつ前の投稿の「ピノキオ」にも書きましたが、ヨナには惹かれます。神様の命令に聞き従わずに自分勝手に真逆に行ってしまったところが、自分に重なるから。もっとも、預言者ヨナのそんな行動には深い理由があるので、私のように単に「自分が嫌だから」という不従順とは同列にできるものではないのですが…。

ヨナ書は短いので、すぐ読めます。聖書を持ってない方もアプリの「聖書」や「聴くドラマ聖書」で読んでみられることをお勧めします!

私が特に好きなのはヨナ書の最後に出てくる神の言葉。

まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、数多くの家畜とがいるではないか。」 ヨナ書4章11節

このニネベはイスラエルに敵対する国の街で、しかも相当残忍な悪の極みのような行いをしていたらしいです、いろいろな牧師先生のメッセージによると。ヨナはイスラエルの預言者ですから、イスラエルの人々のための預言なら喜んで伝えたいでしょうが、そんな悪の極みのような国を助けるために神の御言葉を伝えるなんて私にはできません、というのが神様への反抗の理由です。そんなことするなんて、神は愛がありすぎる!と不服申し立てをする、ヨナなりの正義ともいえるのかな、なんとなく共感します…。

それに対しての神様の返答が上記のお言葉です。

ニネベは、このままだったら滅びるぞ!、というヨナの忠告に対して、王を筆頭に街ぐるみで悔い改めてしまったのです。その姿を見て神様が憐れまれて、滅ぼすのを思いとどまられました。

たった今の世界も、本当に神の哀れみにすがりたい状況にありますよね。コロナウィルス感染によりたくさんの命が失われたくさんの痛みと悲しみが引き起こされ、しかも今も感染はおさまらず医療現場を始め、本当に多くの人が苦しまれています。他にも地震、洪水の被害、多くの難民などなど、世界が抱える問題は本当にきりがありません。

はじめに神が天と地を創造された。 
創世記1章1節

神は仰せられた。「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」すると、そのようになった。
神は乾いた所を地と名付け、水の集まった所を海と名付けられた。神はそれを良しとされた。
創世記1章9-10節

創造主の神様が創造された地と海は、人間の活動が引き起こした温暖化により、以前のようでなくなっています。台風やハリケーンが頻繁に起こり、日本でも真夏の気温が35度なんていうのがすでに異常ではなく通常になってしまいました。

また、日本は四季の国でしたが、いつの頃からから、春と秋の気候や景色を楽しめる期間はほとんどなくなってしまいました。もはや四季があるのはカレンダーの上だけ。清少納言が今の時代に生きていたなら『枕草子』は書けなかったでしょうねえ。

神が造られた時に「良し」とされた天と地は、その管理を任されてきた人間の管理が悪くてもはや良しではなくなってしまっています。

神は二つの大きな光る物を造られた。大きい方の光る物には昼を治めさせ、小さいほうの光る物には夜を治めさせた。また星も造られた。
創世記1章16節

でも、天に目を向けたらどうでしょう。地上には様々なことが起きていて地も海も天候、季節も昔のようではなくなっています。でも、太陽と月と星は変わらず、毎日、日が昇り一日が始まり日が沈み一日が終わる、そのリズムは地球上のどこでも変わらずに続いています。

これこそが、現代の私たちが受けている神様の恵みであり愛だなって、思いました。だって、神様はせっかく良く造られた地を、人間が破壊しつつあっても、それでも太陽と月と星はまだ天にあげたまま運行もきちんとさせてくださっているからです。

父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです。
マタイによる福音書 5章45節b

これが今もなされているということが、ヨナ書の最後の神の言葉に通じるように私には思えます。地と海は壊れ始めているけれど、天の創造物はまだ大丈夫…(ですよね?)。

だから、人間が人間的努力で温暖化をストップさせ地と海の破壊を押しとどめる努力をすることはもちろん大切ですが、それも、自分たちやこれからを生きる子供たちのため、という理由だけでなく、天地を造られた神から預かったものをきちんと管理してこなかった反省にたつことが大事だと思えます。動機って、大事ですよね? 何事も。

なんでこんなことを思ったかというと、この2年近くで繰り返されてきた言葉ですが、当然と思っていた日常が崩れ去ったからです。

よく考えたら、コロナウィルスの前から、すでに季節も失われ、異常気象が通常になり、天候だけでなく、私が子供だった1970年代の日本では殺人といえば「大事件!」だったのが今や日常になり、ご飯を食べられない子供がいるほどに貧富の格差が拡大し、多くの日本人がそう思っていたであろう平和で安全な日本社会が急激に崩れてきていることは否めません。

地球上の自然も人間も神が造られたものです。それなら、地上とその上の被造物はリズムが狂い始めても、天にある太陽や月や星は、それでもずっと変わらないとどうして決めつけることができるでしょう? 人間にはコントロールできません、それは神がされていることだから。

だからこそ、神様がまだ太陽と月と星を、昔のままに、私たちが「当たり前」と思っているようにそのままにしていてくださるうちに、その愛と恵みに感謝したいと思うのです。

今回、私が聞いたヨナ書のメッセージはこちらです:
東住吉キリスト集会の「聖書中最高にユニークで重要な預言者」~ヨナはイスラエル人とキリスト復活の予型~旧約聖書ヨナ書より 山森一裕 2021年6月24日 聖書メッセージの集い

写真は、天珠@趣味フォトさんからお借りしました。クリアな明るい青空に掛かる三色の虹、白い雲、そして輝く日の光…。美しいコンビネーションです。ありがとうございます。

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