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キース・ヴァン・ドンゲン展

三菱一号館美術館のガブリエル・シャネル展の前に、パナソニック汐留美術館で開催中の「キース・ヴァン・ドンゲン展」を見ました。実は、ごく最近までこの画家を知りませんでした。でも、今回作品を見て、大好きな画家の一人になりました!

名前すらも知らなかったのですが、あちこちの美術館で開催中の展覧会をチェックしていた時に見つけて、「あ、絶対、観に行きたい!」と思いました。ウェブサイトでちょっと見ただけでも、巴里の香りがするっていうか、マリーローランサンに通じるような、女性のシルエットと美しい色遣いと全体的に醸し出すお洒落なモダンな雰囲気に惹かれました。

実際に作品を観て、その通りというか、想像以上に素敵でした。

描かれている女性のシルエットも、身に着けている服や装飾品も素敵、色も綺麗、ヘアスタイルなんかもモダンだし、(実物にあったことないけれど長年イメージし続けている)ザ・パリジェンヌ!って感じです。表情も、単にお目目バッチリ美人とかではなくて、意思の強さがうかがえるような、凛とした美しさがあります。

絵によりますが、縦長で細身でゆるやかな曲線のラインは、マリーローランサンっぽいなあって思ったり。

また、背景のカフェの様子なんかも、憧れを掻き立てるのです。

さらに、人物画ではなくて、街の様子を描いた風景画の作品もとっても素敵で大きなポスターがあればそのまま自分の部屋に飾りたいくらいでした。お部屋にパリを呼び込めそうな…(笑)。

一緒に行った娘も「大好き!」と大喜び、誘った甲斐がありました。

ああゆう、美しい女性像を見ると、あちらは絵画ではありますが、自分ももっときれいになりたい…と思えます。そういう、自分を奮い立たせる刺激としても、綺麗な絵を見ることは大事。

とっても好きな絵がたくさんあったのですが、ミュージアムショップにはポストカードが少なくて、好きな絵でも、カラーの出具合が期待と違ったりして、結局、入手したのは一枚だけ。それが唯一残念でした。

この美術館で感動したのは、静かだったこと。平日の午前中でそれほど混んでもいませんでしたが、ここ数年残念に感じているのは、美術館がうるさくなったということ。静かな空間で観たい派なので、周りにおしゃべりが聞こえるといつもストレスに感じていました。ここでは、監視員/学芸員?の方が特に注意したりもしていらっしゃいませんでしたが、沈黙の鑑賞が守られていて、その点も満足度が高かったです。

今回、パナソニック汐留美術館は初めて訪れたのですが、このパナソニックのビルが素敵過ぎて、圧倒されました。広々としたカフェのような洒落た空間がリモートワークスペースになっていたりして。「こんな素敵なビルで働けるなんて社員の人達は恵まれてるよねえ~、モチベーションも上がりそう!!!」と二人でひとしきり盛り上がりました。

向かいのビルにゴディバのお店があるのを、到着した時点で発見。「これはスルーできないな…」と観念して、せっかく久しぶりの美術館巡りなので、たまにはゴディバのチョコレートもいいでしょう…と(よくある、ダイエットは明日からのパターン)。

考えてみたら何年振り!のゴディバのチョコレートドリンク、美味しかったです。意外にそんなに甘過ぎず、大人の贅沢おやつですね?

このテラス席、ビルの谷間ですが、お洒落空間でいい感じでした。いかにも初秋のクリアな青空に適度に雲が浮かび、それがビルのガラスに移りこむのが素敵でした。

新橋は昔からなじみがありますが、ほとんど同じ地区なのに汐留、というだけで、異次元、別世界くらいに違うね?!と娘と驚きました。

美術館巡りの楽しさのひとつは、美術館のモダンで美しい建物そのものを見る楽しみもあります。だから、国立新美術館や箱根のポーラ美術館、軽井沢の千住博美術館も、定期的に訪れたい場所です。今回はそのリストに、このパナソニック汐留美術館が追加されました。楽しみが増えました。

この後、新橋から東京に電車二駅乗り、丸の内に向かいました。



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