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深みにはまる"The Chosen"

私のnote記事の中で、以下の記事へのアクセスが一番多いのが、ちょっと不思議です。なぜでしょう? アクセスしてくださる方はこれが、イエス・キリストの公生涯を描いたドラマだと知っていらっしゃるのか? あるいは何か同じ名前の別の物と勘違いしているとか???

とにかく、2024年6月現在、Season 4 のエピソードが次々とYouTube動画で公開されているのは先日も書いた通りですが、観れば観るほど本当に深みにはまります…。

The Chosen 公式アカウントだけでなくて、関連?アカウントからもいろいろ情報発信がされています。キャストの裏話、メイキングなどもとても興味深いです。

先日見たもので「ああ、やっぱり」と思ったのは、このドラマでイエス・キリスト役を演じている俳優のジョナサン・ルーミーがインタビューの中で、(おそらく、これから撮影予定の)十字架に掛かるシーンについて聞かれた時の答え。英語で、確か、I am not waiting for…というような表現だったと思います。ニュアンスとしては、「楽しみではないよね」とか、超意訳するなら、「できればやりたくない」みたいな? 
それこそ、実際にイエス・キリストが十字架に掛かる前の晩に、祈りの中で天の父である神様に向かって「できればこの杯を取り除いてください。しかし、私の思いではなくあなたの御心がなりますように」と訴えたのと、まったく重なるなあと思いました。

十字架のシーンはやりたくないのが正直な気持ちだろうと思います。

2004年に公開された映画『パッション』でイエス・キリストを演じたジム・カヴィーゼルは、あの撮影の後に心臓の手術を受けたと言っていたので(そう語るのをYouTube動画で見たと思います。不確かな情報でしたらごめんなさい!)、そして、神であるイエス様が人間の罪を贖うために死んでくださったその十字架ですから、それを100%の人間が、例えドラマであろうとそれを再現して演じるのは、精神的にも肉体的にも過剰な負荷が掛かるのだと思います。まして、信仰者なら、なおさらです…。

でも、強い信仰の持ち主でもあるジョナサンは覚悟を持ってこの役を引き受けここまで演じていらっしゃると思うので、撮影の最後まですべてが守られて全うできるように、お祈りするのみです。

話が逸れますが、ジョナサンがこの役にたどり着いたまでのいきさつ自体が興味深いもので、イエス様の導き以外の何物でもありません。俳優や声優として活動しながらほとんど無一文になり、イエス様に祈っていたところ、この役の話が降ってわいてきて、以前に請け負った仕事の遅れてきた賃金の支払いがあり家賃も払えて、きっちり必要が満たされた…という、”クリスチャンあるある”な話ではありますが。

もうひとつ、興味深い話が。

公開中のSeason 4 では、イエス様を裏切ったイスカリオテ・ユダが、どのようにそういう気持ちに、方向に変わっていったのかも描かれていて、そこは聖書では文章として書かれていないので、多くの人が関心を持って観ているところだと思います。

そのユダを演じている俳優のインタビューを観ました。

この役に採用されて家族に報告した時のエピソードを語っていたのですが、だいたい、こんな感じだったようです。
本人「イエスキリストのドラマに出ることになったよ! 何の役だと思う? あててみて!」
母「………イスカリオテのユダ?」
本人「当たり~!」
祖母「え?! ユダなの?! どうして?! ダメよユダなんて。断りなさい!!!」

おばあちゃまの反応もわからないではないですよね? しかも、もしクリスチャンであればなおさら、やめておきなさいと言いたくなるでしょう…。だって、神であるイエス様を銀貨20枚で売った、人間として、これ以上ないくらい恐ろしい役ですから。

でも、ある意味、それだけに重要な役なので、誰かが演じてくれなければ困るし、おばあちゃまの反対を押して演じているユダは、はまっています…。おばあちゃまには申し訳ないですが、お孫さんが立派にユダを演じてくれたおかげで世界中の視聴者がさまざまな学びと恵みをいただいているので、本当にその英断に感謝です。

他にも、メイキングや裏話動画では、ドラマを観ていてもそれでも理解しきれない聖書的メッセージを解説しているものもあり、勉強にもなります。
(だいたいが英語なので、特に聖書になくて制作者により挿入されているシーンなどは私には聞き取れない、ほとんどわからないシーンも多々あります。そこへいくとイエス様が御言葉を語るシーンの台詞は聖書通りなのでスムーズです)。

蛇足ですが、先日、AmazonPrimeでも見られるかと思って検索したところSeason 3まで上がっていたのですが「あなたの国では見られません」(他の映画でもたまにありますよね…?)と表示されてショックでした。が、今ほど改めて確認したら、日本のAmazonPrimeでも視聴可能になっています!
ただし、Seazonごとに500円。製作費も膨大な額が掛かっているはずなので、ドラマの最後まで無事に作ってもらうためにはここでお金を払って観ることが、間接的な資金協力になるのかもしれませんね?

ということで、ますます見逃せない今日この頃の The Chosen です。



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