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大地の恵み(3)たけのこ、あすっこ

【島田のたけのこ】
たけのこは日本全国にあるけれど安来市の島田地区のたけのこは一味違う。香りや歯ごたえがいい。
季節になると選果場に並び、その品質を競う。ご存じのとおり焼いて良し、煮て良し、生でなお良し。
我が家でも4月中旬には友人から届けられる。「毎年楽しみにしています、ありがとうございます」とお礼を言っていると、「すぐに茹でてくださいよ、さっき掘ったのだから、おしゃべりして間に鮮度がどんどん落ちるから、米ぬかも持ってきたから」と急かされる。
大鍋で茹でて、たけのこご飯に炊き、煮つけも夕食のテーブルにのる。忘れず山椒の葉をそえる。そういえばこの山椒もこの友人が我が家の裏庭に植えて下さった枝の葉だった。至れり尽くせりとはこのこと。
【島根産あすっこ】
あすっこは、2003年に島根県農業技術センターで"ビタミン菜"と"ブロッコリー"を配合させて生まれた島根県のオリジナル野菜。甘みがあり、苦味やくせがない。ビタミンA(β‐カロテン)やビタミンC(アスコルビン酸)が豊富に含まれているという。スーパーの野菜売り場で見かけるようになると、春が来た、と心がはずむ。花の部分は、炒め物やサラダに、茎はバラ肉や薄切りベーコンを巻いて焼いたり衣をつけて揚げたりして頂く。
農作物は進化を続けているが、「美味しい、美味しい」と食べるだけでいっこうに進化しないのだと自覚。えッ、誰?

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