見出し画像

スサノオノミコトー山陰人のルーツー

古代出雲神話で活躍するのは何と言ってもスサノオノミコトだ。家族は父をイザナキ、母をイザナミ。姉のアマテラス(太陽の神)と兄のツクヨミ(月の神)。スサノオは3番目で海の神とされたが、海をおさめることもせず泣いてばかり。理由を尋ねられると母親に会いたいと言うが受け入れらない。姉のアマテラスにお別れを言った後も乱暴し続けたので、アマテラスはついに天岩戸に隠れてしまった。光を失った天上界では八百万神達が相談し大騒ぎの宴会をした。何事が起きたのか?と不審に思ったアマテラスが岩陰からのぞき見たら、表に出された。天上界は光を取り戻し、スサノオは追放された。
スサノオは出雲の国にやってきた。ヤマタノオロチが田畑を破壊し、女人をさらっていくとクシナダヒメの両親は泣きつくのでオロチ退治を約束する。お姫様と結婚させて下さいと
ちゃっかりお願いする。オロチとの戦いを前にクシナダヒメを櫛に変え、髪にさす。見事に退治し、 クシナダヒメを伴侶に迎える。新居は出雲の須賀神社付近。
暴れ者だったスサノオは末っ子で甘えん坊。海を治めるなど途方もなかったに違いない。ちょうど命ぜられた仕事が合わないことに似ている。でもクシナダヒメ一家に信頼され、美しい奥出雲の地に縁があって、幸せをつかんだように思う。

『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣に』という日本初の和歌を詠むなどロマンチックな面もありそうだ。奥出雲の山奥から流れる斐伊川は暴れ川。オロチは川の氾濫である土石流を示唆したものか、砂鉄から作り出すたたら製鉄の象徴なのか、オロチの体内から草薙剣が出たことは有名でこの議論はいまだに続いている。
古代の話でもちろん顔写真などない。精一杯想像してイラストを描いた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?