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山王寺棚田の作物(2)菊いも

【菊芋】 
 菊芋の花を見に行った。
しばらく前に菊芋は背丈が1メートル50センチ以上はあると聞いた。サツマイモやジャガイモは地面を這うように育つし、垂直の大きく伸びない。だから菊芋が垂直に伸びることを想像出来なかった。花は秋になると咲くとのこと。どんな花なのか楽しみだった。SNSで咲いたと知らされた。ただ強風にあおられ倒れてしまったことも同時にわかったけれど、倒れたことも含めて確認したくて山王寺棚田に出かけた。
 菊の名がついていることを証明するように、長い間見慣れていた菊の花だった。倒れていた。根が体にいいという菊芋なのに、収穫までスクッと立っていて欲しかった。この時期こぼれた種から咲くコスモスは根が浅く風ですぐ倒れる。根元が大きくならないから諦めがつくけど・・背の高い人の足のサイズは大きいと勝手に想像して棚田の中腹でキョロキョロしながら背の高い菊芋は根性がないなあ、と批判めいてぶつくさ思う。
 
菊芋はショウガと見間違いそうな形をしている。通常のサツマイモやジャガイモに比べカロリーが低めで、イヌリンという成分が多く含まれている。このイヌリンは満腹感を持続させ、食事中の血糖値上昇を抑えるので糖尿病に効果的だと学んだ。少量で満腹感があるからダイエットにも役立つ。またカリウムも多く含まれる。カリウムは体内の塩分を取り除く役割を担うので血圧高めの人に効果的。筆や刷毛などで泥をはらい、水洗いせずに出荷される。調理する直前で洗い、イヌリンを保持するためにも短時間で処理することが大事。Webの料理方法を参考にしながら料理した。サクサクしていて煮物や揚げ物にすると、とても美味しい。食べ過ぎてしまいそうでダイエットには・・(笑)。自分の目で見ることや食品だったら味わうのは大事だと思う。棚田は収穫がおおかた終わり、いい風がふいていた。
映像と記事だけで知った気分の大谷選手の大活躍には賞賛するが、ナマでショータイムには遭遇してない。当然ロシアの「特別軍事作戦」の砲声も届かない。庭に咲く白と黄色の木犀の枝を切って撮影し、SNSにあげたら“香りが届くSNSに期待したい”とコメントを頂いた。現地に行くことや自分の目と鼻と舌で確かめることが極端にへっている。
でも孫の運動会を今年もネット配信で見てご機嫌だったが、自覚しないうちにフェイクニュースで踊り出しそうなのも本音だ。
 
(菊芋は認知度が低いので写真です)
ゆうこの山陰便り №223 加筆修正
 

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