見出し画像

④HSPの私が、ブラック公務員・恋愛依存症・退職を経てやっと気づいたこと

第4話 : 退職後も恋愛をこじらせる。の巻

公務員を退職した私は、4月から、アロマセラピストの技術や知識を学ぶためのスクールや、創業関連のセミナーに通い始めました。

ブラック公務員生活を離脱し、自分の夢に向けた新しい生活のスタートです。

しかし、清算できていない関係が。
秋に別れた彼との関係は、まだ続いていました。

彼とは、別れた1ヶ月後に会うことになり、
お互いに言えなかった本音をぶつけ合うことができました。

それからは、これまで言えなかったことなど言える関係になろう、ということで、まずは「友達」として新しい関係を築きなおすことになりました。

一時すると、彼から1~2週間の頻度で「次はいつ会う?」とデートの誘いをくれるようになり、私はひそかに彼からの連絡を期待し、前のように彼と会える時間を励みにするようになっていました。

そのような状態で、結局、私の依存状態は、根本的には治ってはいなかったのでした。

そして、彼との関係は、しだいに「友達」とも「恋人」とも言えないうやむやな関係になっていきました。

「私はあなたとこれからも一緒にいたいと思っている。もう一度ちゃんと付き合いたい」と伝えたこともありました。

しかし、彼からの答えは、
「自分は、しばらく今の関係で良いと思っている。そうそう早く結論を出さないとだめなのか?」というものでした。

「今の関係」って、恋人のようだけど正式な恋人ではない、このなぁなぁの関係のこと?

ずるい答えだと思いつつも、彼がいなくなってしまうのが怖くて、私はそれ以上、彼の気持ちを確かめることができませんでした。

そして、半年以上そのような関係が続いた頃。

徐々に会う頻度が減っていき、彼との会話の中でも、彼は、相手が私でなくても、楽しい思い出が作れれば誰でもいいんだろうなぁと思う場面が増えて行きました。

「いったいこの関係は何なのだろう」
私は、深く思い悩むようになっていました。

そして、悶々と悩んだ末、

――私から、将来目指したい夢や生き方、家族のことや心のうちを話したりすることはあっても、彼は自分の将来や本質的な話を避けようとする。
いつまでたっても、「もう一度付き合おう」と言うこともない。
明らかに、彼の中には、私と将来一緒にいるという気持ちはないのだ。今、楽しめればいい。それだけ。

――私にとって、彼は、別れてから今も、大好きで、ずっと一緒にいたいと思う特別な人だった。
だけど、彼にとってはもう、私は彼女でも、好きな人でもなく、ただの「気晴らし・遊びの相手」なんだ。

と、ようやく、気づきました。

そして、何より、別れてからも相手への依存心や執着を断ち切れない自分に、自己嫌悪を抱きながら、それでもなお相手に期待しつづけることを辞められずに、苦しむ日々、

彼にまた振られるという恐怖で、本当に問いかけたいことを飲み込み、寂しい気持ちも伝えられず、自分が傷つくとわかっていながら、都合の良い関係を続ける日々に、

自分自身がへとへとに疲れ果てていることに気づいたのでした。

めいいっぱい悩んだ末に、私は、
「私自身のために、この関係を切らなくては」と覚悟しました。

梅雨の半ばあたりの頃でした。

ちょうど、そう心を決めたタイミングで、私はとある事件に直面したのでした。

(次記事に続きます)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?