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⑤HSPの私が、ブラック公務員・恋愛依存症・退職を経てやっと気づいたこと

第5話 : 物理的な痛みを経て、やっと気づいたこと。の巻

1週間くらい前から、片方の眼と頭が疼くと思っていました。

それが、だんだんとエスカレートし、ある夜、目からこめかみ、耳にかけて、脈動に合わせて猛烈な痛みに襲われ、とうとう眠れなくなりました。

「明日、朝から病院に行こう・・・」と思い、翌朝、鏡を見て、絶句。

片眼の周りに無数のぶつぶつ(赤い湿疹)ができ、片方の瞼がぷっくり腫れ上がっていたのです。

慌てて病院にいくと、「帯状疱疹」と、診断を受けました。

薬をもらったもの、2日間は、寝むりかけても、耐えがたい頭痛に目が覚めて、の繰り返し。痛みのあまり吐き気にも襲われ、食事も取れず、終日ほぼ横たわることしかできませんでした。
薬を飲み始めて3日後に、やっと頭痛が少し引いていきました。

だけど、その後も後遺症で鈍い痛み(頭の神経痛)は残り続けたため、しばらく病院に通って、投薬治療を続けることになってしまいました。

顔半分の発疹の跡も気になって、鏡を見ては、誰にもこの顔を見られたくない、ブルーな気持ちに襲われました。とても外出する気にはなれません。

皮膚科の先生によると、帯状疱疹は、免疫が低下した際に誰でも起こりうる病気、ということ。

思い当たった理由として、まずひとつめに、退職してからというもの、「皆は働いてるんだから、遊んじゃいけない!頑張って勉強しなくては!」「将来のために、今、これをしなくては!」と動き続けて、きちんと休むことをしていなかったこと。

ふたつめに、ここ2週間くらい、別れた恋人との関係について、ひとり家の中でかなり深刻に思いつめていたことでした。

(私は、ここまで免疫が下がるまで、彼との関係について、思い詰めていたのか・・・。と思うと、衝撃というか、ちょっと自分でドン引いてしまいました。。心と体はつながっているんだなぁとも、改めて思いました)

――思い起こせば、彼に振られてから、私はどれだけ傷ついたことだろう。

私のことを本当に大切に思っている人なら、別れてからも曖昧な関係で、交際を続けようとしたりしない。都合よく、自分が暇な時や寂しい時だけ連絡してきたりしない。

その関係を早く見極めて、会うのを辞めれば良かったのに、私は、自分が傷つくと分かっていながら、都合の良い関係を辞めなかった。

付き合っていたときの彼は優しかったけれど、私たちはとっくに別れていて、私を大切にしてくれた彼はもういないというのに、いつまでも過去の恋人の残像にすがって、これからも一緒にいられるのでは?なんて、勝手に期待しては傷ついて、自分で自分を苦しめ続けていた。

ここまで自分を追い込んだのは、自分自身に他ならず、目に見えない自傷行為を繰り返していたようなものだった。

私は、もっと、自分で自分を大切にしないといけなかった。
相手に大切にしてもらうことを求めるのではなくて。

そんな簡単なことに、病気になって、物理的な痛みを経て、ようやく目が覚め、気がついた私でした。

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改めて、ここ1年の自分を振り返り、思ったこと

私は、公務員の仕事が合わず、辞めたことについては後悔していません。

だけど、もし、あの時の自分に声をかけることができるなら、と想像することがあります。

仕事の内容や労働環境が辛くて、眩暈を発症し、医者から、休んだほうがいい、と言われたとき、「だけど周りの人に迷惑をかけるから休めない」と反抗した自分に、

『いいから、素直に休みなさい!!』と言います。

というか、そうなる前に、
『自分の中で心が辛いなら、人が何と言おうと、休んでよかったんだよ』と声をかけると思います。

また、「結婚できないから、別れる」と、いきなり一方的な別れを突きつけて、それで本当にお別れするならまだしも、「友達としてなら会ってもいい」なんて、人の気持ちを考えず、都合の良い道具のように扱うような相手とは、

『一刻も早く、縁を切りなさい! 即、ラインブロック!!』
と、今となっては、言いたい気持ちです。

だけど、それができなかったのは、私の気質に原因があったのだと思いました。

仕事を休むと、職場のあの人たちにこんな迷惑がかかる、と余計な妄想をしたり、

皆頑張っているのに私ばかり辛いと言ったら甘えたやつだと思われる、と人の眼を過剰に気にしたり。

恋人の表情を読み取って、先の先まで考えて、相手が求めている以上に尽くしてしまったり、

別れ話をされても、きっと彼には事情があるに違いない、と余計な推測をして、さらに、私のこんなところが足りなかったんだ、とひたすら自分を責めたり。

そんなことより、自分の心と体を大切にするほうが、ずっと、大事なのに。。。

「たられば」になるけれど、辞める前にきちんと休職していたら、今、ここまで体を壊すこともなかったかもしれない。

(私はしばらく、神経痛の治療に通う必要があるが、正直、毎週の病院代、薬代も、無職には辛いものがある。。)


そんなことを考え、

【自分を粗末に扱うことは、百害あって一利なし】
【自分を大切にしてあげられるのは、他の誰でもなく、自分】

ということを、痛みをもって、思い知りました。当たり前かもしれないけど、何より、忘れてはいけないことです。

現在、私は、ちょっと無理して作業をしたり、長く外出しただけで、頭痛がしたり、次の日ぐったりしてしまったりと、幸か不幸か、物理的に無理ができない体調になってしまいました。

(毎晩、ご飯も食べずに10時過ぎまで仕事していた生活が、信じられない。恐ろしい!)

そこで、この機会に「自分を大切にする練習」を始めることにしました。

これから、自分の性質と向き合い、どうすれば、自分を大切にできるのか、自分を追い詰めないで生きられるのかを考え、実践していく日常を、このnotoにも綴っていけたらと思っています。

とても長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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