「第２１話」 カーネル教授とエリザベス。

エピソード４（ニューヨーク・短期大学時代）第２１話

悩殺ボディーボン・キュッ・ボンのエリザベスは授業が始まってからも、ずっとうつろな表情だった。朝８時の授業は確かに私にもしんどかった。彼女は朝早くの授業をとった事を後悔しているのだろうか。斜め後ろに彼女は座っているので、彼女の美貌を見るには少し振り向かないといけなかった。彼女が私の前に座ってくれればチラ見をして目の保養となったのに( •̀ㅁ•́;)

それにしてもトップとアンダーの差が凄い。お腹周りは細くて引き締まっているのに、胸は大きなメロンが２つ入っているようだ。はち切れんばかりの豊潤メロンに、ピチピチの細身の腕に、くびれのあるイヤラシイ腰。どういう体の作りなのだろう。まるで二次元のアニメキャラクターのようだ。まさに歩く妊娠製造機！（←官能小説みたいにやばくなってきたので、ここら辺でやめておく 笑）

クラスの皆は誰とも周りの人と話そうともしないし、打ち解けようともしない。友達が出来るまでの一ヶ月くらい、みな猫の皮をかぶっていた私が通った高校を思い出された。クラスメイトのコミュニケーション能力から、みな若いという印象をうけた。短期大学のキャンパスでは年齢が高い学生を多く目にしたが、このクラスの生徒の半分は２０代前半、残り半分は高校を卒業したばかりのような風貌をしている。

私がどうやって彼女の名前と出身地を知ったかは忘れたが、エリザベスはエクアドル出身、当時２３歳の今をときめく女性だった。エクアドルなんて、ガラパゴス諸島関連でしか聞いたことがない国名だった。私もエクアドルに移住したら毎日エリザベスのようなボン・キュッ・ボンな女性を毎日眺めることが出来るかだろうか？だとしたら大変だ。私のあそこがゾウガメになってしまう。それにしてもエリザベスって凄い名前だ。メアリーやミス・グリーンよりもツボにハマる私。海外に行くと漫画に出てくるような名前をした人に出会うことが良くある。

私が色々な思いを馳せる中、カーネル教授は自己紹介と今後のクラスの方針について語っていた。彼はこれから数ヶ月に渡り、私達にエッセイの書き方を指導していく。でも今日はその前に私達の実力を知りたいので、エッセイを書いてほしいと言った。お題は「大学生はクレジットカードを持つべきか」だ。私はトフルの勉強をしていたのと、近所のパトリシア先生にライティングを見てもらっていたので、英語のトピックセンテンスの書き方は少し知っていた。ESLのライティングで求められる基本的な英語の作文構成は、最初のパラグラフでイントロに、賛成か反対かを述べ、その後２、３（出来れば３つのパラグラフが望ましく、３つ目はカウンターの意見を踏まえながら書くのが高度な作文）のパラグラフ書き、そして最後にConclusionだ。

今まで何も英語の対策をしてこなかった（←お前もな）クソガキどもに負けない一心で、白紙の紙に夢中になって書いていった。

その時だった。カーネル教授はおもむろに自分のカバンからデジカメを取り出し、「みんな、聞いてくれ。みんなの顔と名前を覚えたいから、皆が作文を書いている間、皆の所に回って顔写真を撮っていくよ。普通に気にしないで作業を続けてくれ」

カーネル教授は教室の片隅から、一人一人顔写真を撮っていった。カーネル教授が私の机のところに来たとき、どういう表情をすればよいか分からなかった。真顔は良くないというのは分かっていたが、クラスの皆とも打ち解けていないのに、笑顔になるのは何だか恥ずかしい。でも出来るだけの事はやった。カーネル教授は「フー、オーライト...」年寄り特有の、よっこいしょという感じでぶつぶつ言って、エリザベスの元に行った。エリザベスの顔から僅か３０センチしか離れていないところで、カーネル教授はひざまずいて、酸っぱい顔をしてデジカメをいじっていた。その時私は何故か、タイやフィリピンで若い女性を買ってプールでイチャイチャしている太った白人のおじいさんを連想してしまった。

彼は写真を撮った後、ニッタっとした表情を浮かべ、小声で「サンキュー」と言って、次の生徒の所へ言った。私と対応が明らかに違った。

なんとも嫌な予感がした。

【続く】

写真：何か良い写真がないか探していたら、この頃マンハッタンのパレードに行った時の写真を見つけた。しかも偶然にもエクアドルの女性たち！ご覧頂いてわかるように、エクアドル女性は、まるで白髪染めのようなダークな黒髪、そして弾力抜群のピチピチ肌である。

P.S
連続投稿２１日目。いつも読んでくれてありがとう。是非、ライクやシェアで応援してくれると令和の文豪二見勇気大先生は泣いちゃう(´；ω；｀) 
そうそう、明日か明後日に特集号を組みたいと思う。どうかお楽しみに。
それではまた明日( ^ω^ )ﾆｺﾆｺ

ジャズピアニスト 二見勇気
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