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【第39話】クリスマスと正月にアメリカ人の友達の家を訪れた時の話

あけましておめでとうございます( ^ω^ )ニコニコ いつも私の拙い小学生が書いたような文章を読んで下さりありがとうございます。本年も「ゆうこりん波乱万丈音楽留学日記」をどうぞよろしくおねがいします。今日は新年最初の投稿ということで、お正月の事について書いてみたいと思います。以下書き溜めていた文章です。敬語省略でごめんなさい(´;ω;`)

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第39話
貴方に親しいアメリカ人の友人がいたら、彼らを自宅に招いてあげると良い。きっと喜ぶに違いない。私の英語の先生パトリシアは日本に来て間もない頃、日本人の友人が出来たのに、彼らが自宅に招いてくれず、悲しかった思い出があると言う。アメリカでは親しくなった友人を家に招き入れて食事をする事がよくあるからだ。日本の狭い家事情を考えると致し方ないのかなとも思いつつも、アメリカで生活をするようになると、親しい友人を家に招いてあげる事は、歓迎の意を表すのに、とても有効だし素晴らしい事だと思った。

今日は著者が初めてアメリカ人の家に招かれた時の話をしたいと思う。それは著者がアメリカに留学してから3ヶ月位が経った頃だ。日本の正月に当たるアメリカのサンクスギビングデイにサマラの実家と親戚の家を訪れた。個人差はあるだろうが、アメリカに留学して落ち着くようになるのは3ヶ月位経つ頃だ。心に少しゆとりが出来る頃だ。

以前の記事で書いたように、私がニューヨークに移って最初の3ヶ月は様々な問題が起きた。

・40万円もの請求書が病院から来たり
・壊れたチャイムを直さなければいけなかったり
(しばらく気が付かずに自分宛ての郵便物が全て戻った)
・自分宛ての郵便物を取りに隣町まで4時間かけて行ったり
・携帯のSIMを買ったのに繋がらず2万円をドボンし
・銀行口座を開かなければならず
・学校でピアノを練習出来るようにしたり
・授業登録や学生登録が分からず四苦八苦し
・授業料のことで毎晩母親と電話で口論し
・統計学の授業が急に難しくなり、焦りだし(; ・`д・´)
・英語の授業で先生に当てられても答えられず、クラスメイトにイジメに遭ったり etc・・・

色々なトラブルが次から次へと起きる中、12月の大学の願書を準備しなければならず、エッセイやオンラインアプリケーションであいも変わらず英語と辞書片手に格闘し、考えてみたらオーディションテープ作るのにニューヨークに誰も知り合いのミュージシャンがいないじゃん!と焦り(; ・`д・´)

しかし、そんな中でも一つ一つトラブルは解消されていき?心の安定を取り戻しつつあった。近くの安いベーカリーや、スーパーを見つけ、自分なりに健康に留意した?食生活と勉強とピアノの練習のバランスや、生活リズムを掴みつつあった頃だ。ちなみに英語は話せないことに慣れ、諦めがつく頃だ。(ふっ(´;ω;`)終わった・・・)

ちなみに某サックス奏者の山中一◯という先輩は、ニューヨークに留学して最初の1ヶ月はオ◯ニーをしなかったと言い張った。私が留学する半年前にニューヨークに行った頃、彼とタイムズスクエア近くのダイニングで昼飯を食べた時に、彼がそんな話をしたのを思い出した。性欲の強い山中さんが、そんな事を言うのは、流石に誇張しているだろうと思った。実際ニューヨークに行った私は、「ほら!!( ^ω^ )ニコニコ やっぱり」

「本当だった〜!!(´;ω;`)」

となった。笑 

留学当初は何もかもに絶望し、グランドセントラル駅近くの日本食居酒屋でカレーライスと味噌汁を食べて「うおぉぉぉぉ(´;ω;`) 日本に帰りたい」と思ったものだ。

精神錯乱状態が少し安定し、笑顔が出てくるのが3ヶ月めくらいだろう。もし君が留学するのであればこの事は心に留めておいたほうがよろしい。

心の安定を取り戻しつつも、以前として友達と呼べる人が存在しない。涙

そして11月になると人肌寒い。雪はふらないが、ニューヨークはとてつもなく寒くなる。彼女もいないし、温もりがほしい(´;ω;`)ううう。
サンクスギビングデイになる。その週は学校もお店も何もかもが閉まる。家族と一緒に過ごしなさいという事なのだろう。サンクスギビングデイの存在すら知らなかった私はピアノの練習部屋の前で一人ポツンと廊下に座り、前の生徒が練習を終わるのを待っていた。そこで見覚えのある若い女学生に声をかけられる。当時アメリカ人の友人を作るために短期大学の音楽クラブに顔を出していた。そこで何度か見かけた女生徒だ。名前はわからない。それに可愛くはない(←ひどい( •̀ㅁ•́;))

「ユーキは今日からサンクスギビングデイの休みに入るけど、どうするんだ?友達はいる?今夜家に来るか?親戚もうちに来るし。」と言ってくる。

「なんなんだ・・・この優しさは(; ・`д・´) 私は君の名前すら知らないのに、家族がいるところに私を招き入れるだと?」

アメリカ人の優しさを知ると同時に、良い意味でカルチャーショックを受けた。彼女と私は特に親しくもないし、なんか気まずかったので、あとブスだし(←ひどい(。>﹏<。))適当に断った。

丁度その時に、サマラからメールが来た。今日親戚も集まるから、良かったら来ないか?スタートは6時だという。それまでサンクスギビングデイを知らなかった私が、何かこの祝日はアメリカでは特別なものなのだと気付き始めた。当初全く興味がなかった私も、サマラは良い友人だし、アメリカにいるのだからサンクスギビングデイとはどういうものか見てみたいという好奇心もあり、行くと返事をした。

さて、せっかく招かれたのなら遅れてはいけないと思い。5時30分頃には
最寄りの駅についた。3番線の終点駅に近いRockawayという駅だ。ブルックリンの奥地。私の住んでいたところから車で南下すれば30分で着くところだが、残念ながら発展途上国並の交通事情を抱えるニューヨークでは、電車に2時間ガタンゴトンと乗って遠回りをしなければいけない。

長旅を繕うかと待ち受けていた光景は想像を絶するものだった。そこにはデザインもへったくれもない、ソ連のプレカストコンクリートで建てられた団地のような無機質で寂れた廃墟が立ち並んでいた。ここはどこ?私は誰?チェルノブイリ?ペンペン草が生い茂れば、もう世紀末。数日、いや数ヶ月も放置されたゴミやらプラスチックやらが道には散乱する。灰色の空模様と、黒いジャンバーを纏い、カートを押す腰の曲がった老人が相重なって、世紀末の風景を醸し出す。まるで核戦争後の地球のようだ。映画のロケ地にどうぞ♬

腹が減ったので、ハンバーガーだけ食べようと、駅近くのシェーキーズに入る。日本ではもう見なくなったが、アメリカではマクドナルドに並んでハンバーガーチェーン大手だ。注文をするカウンターが防弾ガラス貼りになっている。ここはホンジュラスだろうか?ここの治安の悪さを物語っていた。

サマラの自宅のアパートに着いた。上階に行くのにエレベーターを使うが、エレベーターの中もゴミが散乱している。あれれ、ここの住民は汚れに寛容なんだな??( ^ω^ )ニコニコ

そして待ち合わせの6時に、ピンポンを押す。
サマラとその家族が迎え入れてくれたが、彼女とお母さんと、弟しかいない。準備をしている気配もない。(・・;)

あらまー良く来たわねという感じで迎えてくれたものの、これには私は拍子抜けしてしまった。黒人社会では時間通りに来るのはクールではない事をその時学んだ。それから少したってから、友人がぞろぞろと集まりだし、8時頃になると、パーティーをするには良い感じになってきた。(なんと2時間遅れが当たり前!?)そしてBGMの音も次第に大きくなってきた。パーティーが盛り上がってくると、自分たちの会話があまり聞こえないくらい超爆音で音楽をかけるのである。え?(・・;)隣の人大丈夫?苦情は来ない?

「大丈夫大丈夫( ^ω^ )ニコニコ 今日はサンクスギビングデイだから、隣の人も分かってるよ。それより、マッシュポテト出来たから、勇気も食べるか?これはパウダーから作ったから、芋を潰して作るのよりかは味が劣るけれど、チキンもあるわよ。」

といった感じで、サマラのお母さんが色々とごちそうを振る舞ってくれた。

その後、何故かサマラの家族とサマラの彼氏が合流して、親戚の家に電車で行くことになり、私も付いていくことになった(本当に謎だった)サマラの親戚の家は同じブルックリンにあったので、移動にはさほど時間がかからなかった。

親戚の家には、よその親戚も沢山来ていて、それはそれは賑やかだった。
大きな家に50人はいたと思う。ビュッフェ形式のごちそうが大きなリビングのテーブルに並び、セルフサービスでみんながワイワイやっていた。一つ気になったことがあるといえば、黒人の大家族の中に一人東洋人の私がいたことだろう。人生で最もアウェイだった瞬間である。でも皆優しかった。

その後、私はサマラのピアノの先生と紹介され、大家族の前でリビングに置いてあるピアノを弾くことになった。皆興味津々だった。私はDuke EllingtonのA列車で行こうを演奏した。言葉に壁はあっても音楽に国境はなぁーい♬ 東洋人がエリントンを弾いたら、皆感動しちゃうに違いない( ^ω^ )ニコニコ アメリカ人が「ふるさと」を歌うようなものなのかな?( ^ω^ )ニコニコ あーん、拍手喝采間違いなし( ^ω^ )ニコニコ 弾き終わって周りを見渡す。

誰も曲を知らなかった・・・・

【続く】

写真 人見知りの私はアメリカの社会に打ち解けることが出来ず、一人でソーダを飲んでいたのだろう。こんなんだから英語が上達しないんだ。(´;ω;`) 見よ、この引きつった笑顔。サマラが沢山写真をとってくれた。今となっては良い思い出だ。

【お知らせ】 ゆうこりんチャンネル作ったよ( ^ω^ )ニコニコ
何を血迷ったのか、国内ジャズ初心者向けにYoutubeチャンネルを作りました。しばらくはジャズ初心者向け動画を撮っていきたいと思います。需要があれば留学アドバイスコーナーも設けたいと思っています。ご登録よろしくおねがいします。(๑•̀ㅁ•́๑)✧

ジャズピアニスト 二見勇気
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