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「第25話」NYCに住んでいた時に病院から40万円の請求が来た時の話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第24話

マイケル・ムーアの映画「シッコ」を観た事がある。私が2013年に渡米する前だったと思う。アメリカでは医療がビジネスとなり、保険料がとても高額で保険に入れない低所得者層は満足な治療を受けられない事を知った。アメリカの保険業界、医療業界は莫大な富を得る。いやはや、アメリカとは何とも恐ろしく愚かな国だと思ったのものだ。留学中私は海外の旅行保険に入っていたので、交通事故に遭って救急車で運ばれたとしても、何百万もの治療費と救急車台を請求されるような事はないと思っていた。そう請求書が届くその日までは。

渡米してから数ヶ月が経ったある日、学校からジャクソンハイツの半地下部屋に戻ると、一封の郵便物が自分の部屋のドア下の隙間に挟まっているのを見つけた。おそらくニートの田中さんが置いてくれたのだろう。近所のElmhurst病院からだった。封を開けると、UrgentかCautionか忘れたが、大きな文字で注意を勧告していて重要な書類だというのはすぐに分かった。そして一番上の金額を見て腰を抜かした。なんと3700ドルも病院から私に請求がきているのだ。桁が明らかに違うの、何かの間違いだと思った。その金額の下の英文を読む。一文一句は覚えていないが、もし期日以内に払わなかったら、法的な処置をとるといったような文章だったと思う。私は怖くて震え上がった。アメリカに来て数ヶ月でこんな洗礼を受けるとは。アメリカは電車もよく止まるし、事務もいい加減だし、公共サービスも崩壊しているのに、こういった請求書、警察や移民局の断固とした姿勢には震え上がったものだ。

一体私は何をしたというのだろう(´;ω;`) これまで真面目に生きてきたのに。悪いことをしたといえば、中学生の時に近所の古本屋で中古の300円のエロビデオを買いあさり、左下の机の引き出しに綺麗に飾っていたことくらいである。いつもお小遣いをもらった翌日には、西荻の本屋まで(著者は吉祥寺に住んでいる)自転車を鼻息を荒げながら漕いだものである。

冗談はさておき、思い当たることは一つあった。それは学校から言われた予防注射をする為に病院を訪れた時に、私を診断した女医が、なぜか健康診断を勧めてきたのである。私は映画「シッコ」を観ていたのか、アメリカの医療サービスには最新の注意を払っていた。私は女医に、それは無料かどうか訪ねた。女医は、「うん、まあ無料だと思うわ」というような感じだったので、先生も勧めのだし、無料だと本人が思っているのだから、料金が発生したとしても数千円だろうと高を括っていた。健康診断渡渉してやられた事と言えば、別の注射を一本打ったくらいだろう。後は熱を図ったかもしれない。なるほど、この適当な健康診断というものが3700ドルもしたのか。私が無料かどうか聞いた時も「無料よ、心配しないで」とはっきりと断言するわけではなく、「え、ぇぇ、多分無料よ。」と、少し間があったのも説明がつく。少し後ろめたかったのだろうか。

自分の金儲けのために、患者を利用するなんて、医者失格だ。見つけたら引っ叩いて、浣腸して、あとオッパイも少し揉ませてもらたい。(メキシコ系の結構キレイな先生だった( •̀ㅁ•́;))

私は届いた郵便物を持って翌日学校の帰りにエルムハースト病院と向かった。

【続く】

写真 Elmhurst hospitalの外観。住んでいた所から、電車で1駅だった。歩いても20分位で行けたと思う。

P.S 今日は風邪を引いてしまったようだ。( •̀ㅁ•́;) 急に冷えてきて気温の変化が著しいからか、一日中体がだるい。短めな文章だがどうかご了承願いたい。今日は熱い風呂に入って直ぐに寝る。皆様も是非お体にお大事に。ではまた明日( ^ω^ )ニコニコ


ジャズピアニスト 二見勇気
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