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地球の裏側からやってきた(としか思えない)子どもたちのこと

 それほど子ども好きでもなかった私が(高齢出産で)なぜか3人の子の母親となった。ハル(19歳男子)、アキ(16歳男子)、ナツ(もうすぐ10歳女子)、3人の子どもたちが展開してくれるドラマは発見の連続、私は人の親になることで自分を育ててもらっているのだということを日々実感している。

 子どもたちは三者三葉、3人いると社会ができるというのは本当で、ナツが誕生してから子どもたちの関係性は一層彩り深いものとなった。兄妹間の関わり、かけひき、牽制、親への対抗のための結束、けんか、修復・・・私自身一人っ子できょうだいにあこがれていたので、そのような子どもたちのやりとりを羨ましく思う。

 そしてまた、子どもは親とは別の人格を持つ個人である。本当に、この私から生まれたのではなく、地球の裏側からやってきたとしか思えないことが多々ある。ハルが私とは到底似つかない感性の持ち主だということを、彼が2,3歳の頃発見した。そのおかげで子どもに過剰な期待をするでもなく、親の考えを押し付けたり、理想の子育てをしようという野望から早々に親を脱落させて、その分私を解放してくれた。(まあ、親なので、どうしても支配関係が生じてしまうことは否めないのだが)そのハルもこの春大学生になった。そして、思いもかけないことに(それほど遠くないものの)地方の大学に進学することになり、あっという間に家からいなくなってしまったのだ。3人兄妹がだんごのようにごちゃごちゃ過ごす、私にとって楽しく面白い毎日がある日突然終わってしまったのである。性格からいってハルはずっと実家にいついてニートになっちゃったりするかも、とも思っていたので、あっけない終幕であった。子どもはいつか巣立ってしまう。

 子どもたちと過ごす毎日のできごと、そこから感じたこと、考えたことが色々ある。それを記録しておかないのはもったいないのではないか?同時に今ちょうど本を読む機会がいろいろあって、本の世界と子どもから教えられたことがリンクすることも多々あり、それも記録しておきたい。

 それがnoteを始めたきっかけである。

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「過大にも過小にも評価しない。等身大のこどもを向き合うことが発見につながる。発見は楽しいことの原点だから」熊谷晋一郎さん


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