どうかしてるからどうとでもなれ

自分の家にたどりついて、

やっとのことで彼女を降ろす。

車から降りたとたん、

なんでかスタスタ歩きだす。

「私今どこにいるの？」

なんで、車の中で起きないんだ。

「僕の家です。」正直に言うしかない。

そう、と一言そのまま向かう。

急いでドアを開けて

せめてコーヒーくらいは。

「空いてるところに座ってください。」

迷いもなく、ベッドに座る。

誘ってるわけじゃないだろうけど、

何もしないのも失礼な気がして、

そう思いながらも

「失礼します。」とキスをした。

何か言いたそうだったけど、

大体何かのダメだしだから、

聞かずにそのまま。

入社して初めて

彼女の掛け値なしの

「いいわ」を聞いた。

どうにでもなれ

だ、こんちくしょう。