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ハコヅメ 交番女子の逆襲 135話

副題は「恋は難し、察せよ男。」

同期との飲み会に源を連れ出した藤。タクシーで1時間かかるところまで移動しての飲み会に源は「珍しいね。」と藤に言う。

藤は「警察学校を一緒に過ごした仲間と会うと絆というか・・」と珍しくしおらしい。源も「普段鬼畜生っぽくしてるくせに。」と藤に言う。

到着した居酒屋には、同期の松島と一つ上の「玄田先輩」がいる。松島は「玄田先輩の愚痴聞くなんて、私一人じゃ荷が重くって。」と。

この「玄田先輩」は桜の件で辞めてしまった「鬼瓦教官」の教え子の中でも特に厳しく、ポスト鬼瓦と言われ、鬼玄田の異名と取る存在であると同時に、如月の元カノでもある。

松島が2人にお礼を言うと藤は「いいのいいの。仲間とか絆とか言っておけばホイホイ付いてくる都合のいい男がいたから。」

その源に玄田が問う。「昌也(如月)は元気?」「元気っすよ。」「私と別れたばっかりなのに?」

源は叫ぶ。「帰りてえ。帰る!。今回俺、男性警察官への不満を吐き出すための生贄でしょ?」とどめて藤が言う。「タクシーで1時間の距離は高いよ。」

源は「聖子ちゃん俺を利用するのに躊躇なしか。怒りを通り越して痺れるわ。」

元々玄田は警察学校から如月を好きだった。それを聞いた源。「男には重い。」そのセリフに凍りつき、松島と藤は桜を思う。桜ならうまくまとめてくれるという期待か。

もともと付き合うきっかけは「二徹あけの夕方に上司に怒られたタイミングで告白した。」

源が警察学校時代を振り返る。「研修で外に出たとき、街を女性が歩いていることにビックリした。」

美形の如月が「女装してチアガール姿」を見せたときも「脳が混乱」したため、コスプレが禁止になった。

玄田は言う。「そのときも、バスの中にもうちらいたじゃん!」
源は「女性警察官は古の妖怪のようなもので怒りを買わないように気を使う。」と。実際、コミュニケーションも取れないと。

藤と源が泊まりのとき、藤が源にこぼす。「最近未決の書類がたまっている。川合を指導しながらだとなかなか前に進まない。」源は「そうか無理すんな。」と言って別れるが、その後、藤のいる交番に「自転車盗の現場。」と当直(源)から連絡が行く。

「察しろ」という玄田に、「これがコミュ力高い松島だと、指示とヨイショと感謝を同時にしてくる。」と。「人に何かをしてもらうときは、手本見せる、説明する、褒めてやる。」玄田は「誰そんな男ったらしのぶりっこちゃんは。」源は答える。「連合艦隊司令長官山本五十六です。」

「鬼瓦教官は妊娠したとき、ギリギリまで交番勤務して不幸なことになった。」「察してくれじゃ何も変わらない。新しい道を拓く背中を後輩に見せることが今の先輩の役目じゃないか。」

時と場所が変わり、町山署。捜査一課課長が「テレビを付けろ」と言う。
同時に如月に「捜査二課課長」からLINEが入る。

テレビには「県議宅に家宅捜査」の文字。町山署の捜査員たちが話しあっている。先頭を切って押収物を持って出てきたのは玄田。それを見て捜査員は「鬼玄田ちゃん、相変わらず顔が怖いな。あの保守的な課が女に派手を取らせるなんて意外だな。」「女性も活躍させてますっていうマスコミ向けアピールだろ。」「女の子のほうが客見せパンダには良いか。」「そういや、あの子、如月が食ったんじゃなかったか。」

如月は画面に食い入っている。LINEには捜査二課課長からの「せめて少しだけでも雄姿を見てあげて下さい。」の文字。

正直、最後の町山署の捜査員のセリフなどは、あまり愉快なものではありませんでしたが、これが現実でしょう。
モーニング自体がかなり「社会派」な雑誌なので、ハコヅメに限ったことではなく、他の漫画も読んでいてあまり気持ちのいいシーンばかりではありません。

ただ、まだ若いキャリアの捜査二課課長と、同年代の如月がこれからの警察をどう担っていくかと、女性警察官である、藤、松島、玄田がこれからどう新しい時代を創っていくかでしょうか。

一瞬ですが、「桜」が復帰しているような言動もありました。いるとしたら本部なのでしょう。

3巻の出だしは「UFO」の通報。そして藤の警察官魂が、自殺願望のある男を救う!そして、後日「桜」の事件を解決に導いた川合画伯の才能が開花。
他では見られない源が藤を「おまえ」呼ばわりするのもこの巻です。
シリアスな部分では連続強姦事件での特捜が立ちあがります。「コマは黙ってろ!」のセリフが光ります。丸腰で犯人を追いかける川合を追い越して源は・・。



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