祈りの灯 -10年
今日もいつもと変わらない日常。
朝から勉強して。展覧会の準備をして。
絵を描いて。洗濯して。
おやつを食べて。会社に行って。
10年前の今日、地震が起こった時も同じだった。私は会社にいた。
とんでもない揺れの中、社屋の天井が落ちてきて、一瞬、まじで死ぬかもと思った。
幸いにも私も同僚たちも、福島にいる家族たちも無事で、その奇跡に感謝するしかなかった。
去年の秋に双葉郡を訪れ、かつては穏やかな日々が流れていたのであろう面影を残しながらひしゃげている家々を見て、その爪痕の深さに心が重くなった。
福島が、日本が当時の元通りに戻ることはないけど、
その痛みを乗り越える中で得たものだって確かにあるから、糧にして、
次の世代に胸を張って繋いでいけるような世の中を作っていきたい。
私にできることで、福島にいつも寄り添っていきたい。
2019年に描いた作品ですが、その時に感じたこととともに、改めて。
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title:祈りの灯
灯篭に込めるは、祈りの心
争いがあるところに、愛と平和を
寛容と理解が先立ち、憎しみと誤解がとけるように
悲しむ心に、希望の光を
全ての痛みに、癒しを
無知にさまよわず、正しく知り、道が開かれるように
失われたものを取り戻し、前進できるように
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被害に遭われた方々、未だに復興の最中にいらっしゃる方々には、心よりお見舞い申し上げます。
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