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どれを使ったらいいの?画像補整ソフトの選び方

こんにちは、たまに画像補整講座の講師をやっている川口です ^ ^
画像補整ができるツールってたくさんありますよね。スマホで手軽に使えるアプリから、多機能のソフトまで、正直、どれを使ったらいいか分からない、という方も多いと思います。
今回は、補整ツールを選ぶポイントを紹介したいと思います!これからソフトを購入予定という方は、ぜひ参考にしてください。

1)お手軽補整ならスマホアプリで十分

「気軽にちゃちゃっと補整したい」「ワンタッチで補整したい」「細かいことは気にしない」「その場限りの補整でOK」「画像の知識は身に付けなくていい」という方は、スマホアプリで十分です!画像の知識がなくても簡単にできてしまうので、これでやってしまいましょう。

2)こだわって補整したい方はソフトを選ぼう

「ワンタッチ加工(ここでは、クリックするだけで加工が終了してしまう機能をそう名付けました)では物足りない」「写真に合わせて細かい調整がしたい」「画像補整の知識も身に付けたい」という方は、補整ソフトにチャレンジしてみましょう。

値段と機能は比例していて、高機能なものほど高くなると思ってもらっていいです。例えば、私が普段使っているAdobe Photoshopは、単体だと月額2,728 円(税込)です(2022年6月現在)。(単体と書いたのは、他のAdobe製品と組み合わせて使えるお得なプランがあるからです)。この金額が高いか安いかは使用頻度にもよるかもしれませんが、デザイナーが使うソフトの相場はこれくらい、という認識を持っているだけで、自分が選ぶソフトが高いか安いかの判断基準になると思います。

3)画像補整ソフトの選び方

では、ソフトを選ぶ具体的な基準について説明していきましょう。
今回は、大きく2つの観点から説明します。

①扱える色空間(カラースペース)を確認しよう

まず、ソフトが扱える色空間(カラースペース)を確認しましょう。
色空間というのは、立方的に記述される色の空間のことで、例えば、「RGB色空間」「CMYK色空間」というものがあります。ソフトでどの色空間を扱えるかを確認することで、自分にこのソフトが合っているかどうかが判断できます。

例えば、Adobe Photoshopは、「RGB」「CMYK」「インデックス」「グレースケール」「ビットマップモード」等の色空間を扱うことができます。一方、少し価格が安いAdobe Photoshop Elements 2022というソフトになると、「CMYK色空間」がありません。CMYKとは、印刷用のデータを作るときに指定する色空間のことです。この空間が扱えないとなると、印刷用データを作るには不十分、という判断になります。

無料のソフトで、このCMYK色空間が扱えない、というケースは多いです。印刷用のデータをきちんと作りたいなら、これが一つの判断基準になるでしょう。

▼(参考)RGBとCMYKの基礎知識

▼(参考)カラープロファイルを知ろう

②どこまで非破壊編集可能かを確認しよう

次に、ソフトでどこまで非破壊編集が可能かを確認します。
そもそも画像は、補整を重ねれば重ねるほど劣化していきます。そのため、画像補整の最大のポイントは、画像をいかに劣化させずに補整できるか非破壊編集が可能か)という点にあります。非破壊編集の例として、次のような項目があげられます。

(Photoshopでの例)
●調整レイヤー
●スマートオブジェクト
●レイヤーマスクとベクトルマスク

それぞれがどのような機能かはまた別記事で書きますが、上記メニューを使えば、画像の劣化を最小限にとどめながら補整を進めることが可能です。

4)まとめ

画像の補整も、目的に合わせてソフトを使い分けることが大切だと思っています。SNSにあげるだけなら、スマホでさっと加工するので十分。ブログに載せるなら、画像補整と画像のリサイズができたら十分。印刷に出すきちんとしたデータを作りたいなら、CMYKまで扱えるソフトでするのがベスト。
やはり、「どこまでやりたいか」を意識することが大切なのです。


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