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個人理念ロゴをデザインしました!

個人理念ロゴをつくりたい

そんな相談を受けたのは、去年(2021年)、コピーライターの飯島さんと、宣伝会議のアートとコピー講座のコンビを組んでしばらくたった頃でした。知り合って数ヶ月、打ち合わせはすべてオンライン。直接会ったことはなくても、私を信頼してくれて、このような依頼をしてくれたこと、とても嬉しかったです。今回は、その制作過程をまとめてみました。

キーワードの選定と方向性の共有

今まで「個人理念ロゴ」というものをつくったことはなかったのですが、進め方としては、普段ロゴを制作するのと同じスタイルで進めてみました。

飯島さんの個人理念

お話をいただいた時点で、飯島さんは「右脳と左脳で美しさに共感して、届けて、共鳴する」という個人理念を掲げておられました。

飯島さんには、好きなビジュアルを集めた「イメージボード」を作成して共有してもらい、目指すべき方向性を整理しました。そして下記のキーワードとモチーフが浮かび上がってきました。

キーワード

●共感/共鳴
●(心地よい)違和感
●対比
●踊る
●グラデーション

モチーフ

●フレーム
●パレット
●幾何学

デザイン案①

これらをもとに、デザイン案を提出しました。「右脳と左脳の共鳴」というところから、右脳と左脳、フレームの内と外といった、相対するもの同士が作用し合っている様子やその対比の中から生まれるつながりをイメージして具現化しました。

そして、「このあたりがいいかな」というお返事をもらいました。

更新された個人理念

2021年1月、 飯島さんは次のように個人理念をアップデートされました。
自分の中の社会を通じて 変わるべき価値観や 問題に立ち向かう
「軸は変えず、向きや広さや熱さを変えているような感覚」ともおっしゃっていて、今までの理念をより外向きに更新されたようです。

前回と今回の理念の共通点を探りながら、デザインをアップデートしていきました。そこでみえてきたのは、「相反する2つのものの共存」というキーワード。

デザインに関しても、自身のイメージにすり合わせながらリクエストをいただきました。

デザイン案②

相反する2つのものの共存」というキーワードをもとに再提案。対比の中かから生まれるつながりを、フレームの直線とそれに絡まる曲線で表現しました。中でも、飯島さんのイニシャルである「Y」の文字を曲線の要素として取り入れたデザインは、コンセプトをより明確に強調させることができたように思います。

飯島さんからは、「サインや印鑑みたいに使えるロゴなのが素敵です」と、お返事をいただきました。私も一番自分の中で自信があった案だったので、嬉しかったです。

ビジュアルとしての個人理念

細部を整え、完成です。

今回、個人理念ロゴを作成するという新しいチャレンジをして、とても勉強になりました。

個人理念は、自分らしく生きるための指標です。その理念をデザインするということは、その理念に込められた思いを読み取り、形にしていかなければなりません。個人理念を通した飯島さんの思いを理解し、それをデザインに落とし込む。難しかったですが、とても貴重な体験でした。

このロゴが、飯島さんの人生の支えになってくれたら嬉しいです。


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