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3年ぶりに海外旅行に行きました

前回の記事から約4ヶ月、すっかりnoteも久しぶりになってしまった。
この4ヶ月の間、振り返ってみると、自分の考えの変化に影響を与えるような出来事がたくさんあった。

7月初め、上司との面談を通じて大きなマインドチェンジがあり、自分のモードが変わった実感があったのだが、
7月中旬から胃痛が続き、珍しく体調が悪い日々が続いた。
このタイミングで大好きだったコーヒーもすっかりやめてしまった。
ちょうどその頃、尊敬する上司が体調不良になり、自分の働き方を今一度考えた。
忙しく仕事を頑張るのもいいけど、いい歳になってきているし、自分の体をちゃんと大切にしないといけないと痛感し、
8〜9月は「自分メンテナンス」をテーマに、ずっと行けていなかった婦人科に行ったり、大腸の内視鏡検査をした。
(ポリープを切除したけど陽性だった)

ライフログスクールも同時期に進行していて、ワークや明奈さんとの面談を通じてまた大きな気づきがあった。
このあたりのことは別記事で改めて書きたいけれど、
とにかく会社や仕事に遠慮することなく、自分のやりたいことをやろう!と思った時、
一番最初に頭に浮かんだことが「そうだ、シンガポールに行こう」だった。


私は昔から海外旅行が大好きで、コロナになる前年の2019年までは年に1〜2回は必ず行っていた。
2020年、コロナが世界的に大流行し、突然海外旅行に行けなくなってしまった(この頃は国内旅行にも行けなくなっていたけど)。
ちょうど2020年のGWもNYに行く予定で、一過性のウイルスだと信じていた私はすっかり人気がなくなったパスポートセンターでパスポートも更新していたけれど、
そこから3年、パスポートを使うことはなかった。

私の人生から「海外」がなくなった当初、2016年から1年間住んでいたシンガポールに思いを馳せることが多かった。

(こんなnoteも書いちゃうくらい)
https://note.com/yukohyeah/n/nb2b45b749cfd

そして、コロナが収束して海外に行けるようになったら、絶対に最初に行く国はシンガポールと決めていた。

そろそろ海外に行ってもいいだろう!と決意して航空券を取った瞬間、自分のやりたいことに素直に行動することってこんなに気持ちがいいものか!と心が躍った。

今回、シンガポールへの入国準備は、3回のワクチン摂取証明書を取得することと、入国3日以内にオンラインでSGAC(SG到着カード)を提出することくらい。
行き慣れた海外旅行でも3年も行っていないと、何を持って行かなきゃいけないんだっけ?と初心者モードになってしまったし、
コロナ禍で今までとはやっぱり勝手が違うので、色々調べたりもした。

出発日は20時まで在宅勤務をして、急いで羽田空港に向かう。
夜の国際線ターミナルは驚くほど人が少なくて、非国民のような気持ちになってしまった。
チェックインも入国審査も久しぶりすぎて、書類に不備がないかドキドキした。
お店もほとんど開いておらず、スマホで仕事をしながら搭乗を待っていたが、
スマホ見るか寝るしかないこの深夜の薄暗い搭乗口の雰囲気は久しぶりで、あーこれをずっと味わいたかったんだと思った。
搭乗口に現れたシンガポール航空のCAさんたちの見慣れたケバヤ姿を見ただけで、懐かしさで泣きそうになった。

久しぶりの海外、めちゃめちゃエモくなる予感。

7時間のフライトを終え、チャンギ国際空港に到着
コロナ前と変わらず、入国審査はスムーズだった。
taxiの運転手さんにクレジットカードが使えるか聞いたら、can canと返ってくる。
あーーシンガポールだーーー!!

ホテルで仮眠後、昔働いていたオフィス周辺を散策。
すっかり周辺のお店が変わってしまい寂しさもあるが、変わらない風景の中、懐かしい気持ちが広がる。
この場所で過ごすことが当たり前だった時代が確かに自分の人生に存在したんだなぁ。
MRT(地下鉄)のチケットを買うための現金がないことに気づき、急いで両替したり、てんやわんやしながらOrchardに向かい、昔の同僚と久しぶりの再会。
まずはチキンライスを食べ、カヤトーストを食べ、研修をしていた店舗にも遊びに行った。
そこから昔よく通っていたChinatownで足ツボマッサージして、Clarke Quayを散歩して、
夜はホッケンミーを食べたいという私のリクエストから、ホーカーでローカルフードを大満喫した。

Clarke Quay
Local foods


2日目は起きたら大雨。
オフィス近くのバス停からバスに乗って、住んでいた家に向かった。
いつもオフィスから乗っていたバス。
窓の向こうに広がる懐かしい風景を見ながら、色んな感情が蘇った。
家の近くのショッピングモールをぶらぶらして、またOrchardで買い物をして、Marina Bay Sandsへ。
また昔の同僚が美味しいご飯屋さんに連れて行ってくれた。
彼女たちと解散した後は、私がシンガポールで一番好きな場所、Gardens By the Bayへ。
何度来たかわからないFlower DomeとCloud Forestを見て、お待ちかねのGarden Rhapsodyを見た。
Garden Rhaspodyはシンガポールで1番大好きな瞬間。
Supertreeの間の地べたに座って、光り輝くSupertreeを見ながら、戻ってこれて本当に良かったと嬉しくなった。
そこから現地に住む中学時代からの友人と合流して、初めてSPECTRAを見た。
50周年記念のプロジェクションマッピングで輝くマーライオンを見て、軽く一杯。

Garden Rhapsody
Merlion


3日目は中学時代の友人とSheraton Tower HotelのLi Bai Restaurantで飲茶ランチ。
控えめに言って、人生最高の飲茶だった。
そこからBugisへ移動、Arab Streetをぶらぶら。
彼女と解散した後は、バスでカトンに移動し、ずっと行ってみたかったプラナカン建築の街並みを見に行った。
そしてバスで大好きなChijmesに戻り、Happy Hourでcavaを満喫。
夜はまた昔の同僚が美味しい火鍋に連れて行ってくれた。

Dim Sums @Li Bai Restaurant
Peranakan houses


4日目はチェックアウトし、中学時代の友人宅に荷物を置き、MBSのカジノへ。
ギャンブラー体質じゃない私たちは少額を賭け、すぐになくなる、という、なんともお子ちゃまな楽しみ方。
その後はManderlin Oriental Hotelでアフタヌーンティーをして、再び友人宅へ。
かわいいキッズのピアノ、バイオリン演奏を聞かせてもらい、テイクアウトのチキンライスを食べ、チャンギ空港へ。


Jewel @Changi Airport


帰りの飛行機はとても空いていて、ゆっくり寝て羽田に到着。
うっかりアプリの登録を忘れていて、健康情報の登録→入国に30分ほど歩かされてタイムロスしたことが唯一の心残り。


私にとって、シンガポールで過ごした1年間は、叶った夢の真っ只中、本当に華やかで楽しい記憶として残っている。
今回、1〜2日目で昔好きだった場所、馴染みのある場所を巡ったのだが、正直、全然ときめかなかった。
もちろんよく知った場所だから新鮮さはないのだが、「もっと華やかで、楽しい場所だったのでは・・・?」と寂しい気持ちになることが多く、
過去の記憶というのは頭の中で美化されるものなんだな、と痛感した。

シンガポールは大好きな人と出会い、別れた場所でもある。
二度と会えないその人の面影を探して1年の大半の時間を過ごした。
実際にシンガポールという場所に身を置くと、その時の感情がありありと自分の中に舞い戻ってきたし、5年半経ってもついついその人を探す癖が治ってない自分に気づいて、正直苦しかった。

あぁ、結局シンガポールは「未練の地」だったのだと気付かされた。
あの人とここに行きたかった。これがしたかった。そんな思いがこの土地で、私の心で燻り続けていた。だから私はシンガポールに執着していた。
そして新しい人と行くことでその燻った気持ちを新しい記憶で上書きしたくて必死だったのだ

結果、上書きはできず、自分1人で過去の自分と向き合うことになったけど、逆にそれで良かった。

昔好きだったバーが空いていなくて変わりに行った新しいお店との出会いが、私の心を踊らせてくれた。

過去に執着するのはやめよう。
今の自分が行きたい場所、興味があることに素直になって新しい思い出を作ることで、この気持ちを成仏させたいと思い、3〜4日目は行ったことのない場所に行った。

滞在中、昔の同僚が仕事の合間を縫って本当に色んな場所に連れて行ってくれて、奢ってくれて、最後はお土産もくれて。
最後精算しようとお金を渡すもほとんど受け取ってくれなくて、やりとりをしながら彼女の優しさの塊が心にどんどん染み込んできて、知らない間に涙が溢れていた。

「日本でなんかあったんでしょ?何かあればすぐに連絡して。I will always here to welcome u anytime」
あぁ今ここに、目の前に大切な人がいる。
この瞬間、シンガポールが未練の地から、homeに変わった。

私は彼女が日本に来た時、こんな風にもてなせていたのだろうか?
心から私が戻ってきたことを喜び、一緒の時間を楽しんでくれた彼女への感謝の気持ちが溢れると同時に、別れがたく、心がちぎれそうな夜だった。

中学時代の友人も、久しぶりにたくさんの時間を一緒に過ごして本当に楽しかった。
彼女は私が最も尊敬する友人の1人で、とんでもない才能の塊なのだが、いつも自分の中での優先順位がはっきりしていて、今は家族との時間を大切にしている。
そんな彼女の潔く素直な生き方を見ていると、私もキャリアだけを追い求めるのではなく、自分の家族を持ちたいと心から思った。

4日間と言う短い滞在時間の間、とてつもない愛と優しさをもらって、本当に幸せだった。
純度の高い優しさにしか反応しない、私に会いたいと思ってくれる人を大切にしたい。
自分のことばかり考えず、他人が喜ぶことを考えたい。
もう過去に執着せず、今と未来を楽しみたい。

この3年、海外に行かない生活に慣れ、「海外との繋がり」は私にはもう必要ではないかもしれないと思ってきたけど、今回久しぶりに海外に行って、私の心はこれを求めていた!と心底思った。
やっぱり世界と繋がって生きていきたい。

物理的に日常と離れることで、本当にリフレッシュできた。
そして、今回シンガポールで感じた気持ちを、ずっとずっと忘れたくない。
行ってよかった。

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