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【ワタシの新しい働き方実験】デザインで医療に貢献できること_掛川東病院指定企画(中間報告)

なんのゆかりもない掛川にある、これまたなんの接点もない病院の地域活動に参加して、デザインで医療分野に貢献できることがないか、また、はじめてのことでもとりあえず“やってみる”、なんて思いで参加したこの活動、まずは概要をおさらいします。

◆参加した背景と目的


会社員時代にできた今までのつながり以外にも、つながりを増やしたいと思っていたところ、新しい働き方LABの研究員制度を知りました。すぐに仕事に繋がらなくとも、新しいつながりはできるのではないかと期待して研究員制度に応募しました。そこで用意されたプロジェクトの中から、まったく接点のない分野で何ができるのか試したい、という思いのもと、掛川東病院の活動に興味を持ち、さらに予期せぬ展開があったら面白そうだし、今後の仕事にも何かと活かせるのではと、活動を始めてみました。

◆活動の概要とアウトプット


実験のゴールとして、院長からは下記のことがあげられました。
“病院主催のイベントを通じて医療課題を解決”に貢献
“医療介護にふれて、新たな世界を知る”

【掛川東病院の主な地域イベント】
・地域医療視察ツアー ・ひまわりビールプロジェクト・美尻フェスタ ・希望の丘マルシェ ・掛川百鬼夜行 ・こども食堂 ・ざつだん など

これまでにやったこと


掛川東病院訪問
現場の病院内はもちろんのこと、地域の病院とかかわる場所への訪問

●ひまわりビールプロジェクト
2024年のひまわりビールラベルデザインを医学生とのワークショップを通して、実際のラベルになるまでのフォロー
※noteに投稿済み

●こども食堂(だれでもみんな食堂)
・当日メニューのアイデア出し
・当日のメニューに使用されている野菜を使った食育動画(スライド)制作
・ランチョンマット制作

スライド動画の一部 “きゅうり”がしゃべります。
スライド動画と合わせた“夏野菜”のランチョンマット(A4サイズ)

今までずっとデザイン制作に携わってきた私にとって、これらは違和感なく取り組めましたが、現場が遠いこともあり、ちょっと様子を見に行く、ということができなくて、状況が見えずにストレスにも感じることもありましたが、病院のスタッフがいろいろとコメントや写真を送ってくれるので、自分なりに状況を汲んで“こんなんでいいのか?”と思いながらも楽しく取り組みました。

◆今後のスケジュール


この後の半分は、もう少し医療現場に近いことに関わることにチャレンジしてみようかと思っています。
今月末には“希望の丘マルシェ”も実施されることですし、地域の方もたくさんいらっしゃるようですし、同じプロジェクトメンバーが院内向けにハンドケアを実施する予定で、こちらも何かしらのお手伝いをする予定です(サクラ?)。当日開催されているマルシェに行けないスタッフや患者さんの様子、気持ちなどを知ることができると、今後の活動にもヒントになるかと思っています。

◆作業療法士という職業


掛川東病院との活動に参加しているメンバーは他の“あたLABプロジェクト”に比べると9人と少なく、すぐにメンバーを覚えることができました。医療に関わり合いをもっている方、わたしのように全く関係ないけど、ある分野でのプロの方、いろいろな職業の方が集まっています。その中でも“作業療法士”の資格を持って、仕事としても経験を持つ方がいたので、病院のことを知りたくて彼女から見た医療現場について少し伺いました。理学療法士は聞いたことがあるけど、作業療法士とはどんなことをする職業なのかも私はよく知りませんでたし、聞くこと全てが私にとって新たな世界でした。私のようにこの職業についてよく知らない方に、作業療法士とは、病気やけがなどによって、普段の生活の動作が難しくなった人を対象に、それぞれの人が自分らしい生活ができるよう、こころと体のリハビリを行う専門職だそうです。作業療法士はOccupational Therapist(OT)と呼ばれます。
こちらに詳しく説明されています。
かわいらしく優しいサイトです。

ちなみに理学療法士はPhysical Therapist(PT)で、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職、だそうです。

一人ひとり違う状況のため、細かな対応をしなければならないことは非常根気のいる大変なお仕事です。病院で働く人たちには医者や看護師以外にも、こういった専門分野で働く方がいるとは、健康優良児で育った私は初めて知ることになりました。病院は病気の時に行く場所とインプットされている私。知らないことだらけです。でもだんだん歳をとると健康な私にも無縁ではなく、自分や家族のためにも病院についてはむしろ知りたいと最近では思うようになりました。掛川東病院の活動を知ると、病院とは病気で行くところとは限らないない地域にある身近な場所で、そこを通じていろいろな人やコトがつながっていくところであるべきだと強く感じます。こういったことを病院自から発信していくことで“ソーシャルキャピタル”という概念が広く知られてそれがあたりまえになるといいなと思います。

掛川東病院は、広く病院のことを知ってもらうための広報活動にも徐々に力をいれている病院なので、もしかするとここでも貢献できることがあるかもな、と思っているところです。デザインを使って“伝える”お手伝いが。

これからの後半は、病院イベントにも何らかの関わりを持ちながら、さらに自分が貢献できることを探したいと思っています。
そしてこの働きをきっかけに、来年以降も細く長く繋がっていくことを期待しています。

※今回のヘッダーの画像は、7月に続いて9月のカレンダーの図案です。もちろん9月にちなんだ“判じ物”です。なんだかわかりますか?

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