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6 ゆうこの高校バスケの話。その1

いやぁ高校の写真がないことないこと(笑)

さてゆうこの高校の話ですが・・・
愛知県の豊明市にある星城高校に入学。(名前はかっこいいと思う)
バレーのJAPANの石川祐希選手の母校です。
他にはソフトボールや剣道も強くてザ・スポーツ校です。
私の頃は半共学で男子部と女子部が分かれてるスタイル。
アライグマちゃんが出たり、大きい蛇が出たりの自然あふれる学校でした。

星城高校は本当バスケの辛さ、厳しさを教わりました。
中学でも学んだ勝つことも難しさ、あとは練習の厳しさ。練習結構きつかったっす。
エイトラン・・・オールコートを8の字に走るトレーニング。朝練の外ラン2キロ・・・入学前のマット運動。チーム全員で対面シュート連続20本イン。(入らなかたら入るまで何時まででも)ディフェンスフットワークとか・・・・。
毎日キツすぎて、この段差から落ちたら軽い捻挫して練習休めるかなとか(笑)
思い出すだけでゲロ吐きそうになります。

初めての寮生活や先輩後輩の上下関係。中学の時は先輩後輩なくてちゃん付けで敬語もなしの世界に生きてきた私には結構きつかったです。
でもこの高校の経験が社会に出た時に本当に役に立っています。
寮は学校の敷地内にあるので遊びにも行けないし気分転換もできない・・・。当時はスマホもない時代です。地元の方角見て早く帰りたいなって思ってました。
もちろん恋愛禁止だし(実際は・・・あはは)
電話も寮の公衆電話1人1日15分を並んでって感じで先輩も多いし毎日は電話できないし。テレホンカード何枚も持ってたなぁ。
食べ物の制限もあったなぁ・・・。
でも寮は本当にきつくて嫌だったけど家から離れられたってのは私の中でも安心というか唯一良かったかな。
良いも悪いもバスケ漬けの3年間。
印象に残っていることを書いていこうかなと。

高校の時の目標は3つありました。
・日本一になること
・桜花学園に勝つこと
・康子と一緒に全日本ジュニアに入ること

でもそれすら見失うぐらい体力的にもメンタル的にもきつかったしバスケも嫌になった時期がありました。
だから康子に何回も電話したり手紙書いたりしてたな。

ガチで辞めようと思って先生に伝えに行ったこともあります。
ただ練習がきついだけではなかった。心がポキっと折れてしまうことがあり、もうダメだって思ったんです。
1年生のインターハイの直後だったかな。
でもその時に神谷先生の一言で思い止まりまた考え直します。
その一言はここには流石に書けないんだけど、頑張ろうとか何があったんだ?とか優しい言葉ではないです(笑)うん、全く(笑)
もっと追い込まれるような言葉だったんだけど私にとっては火がついたというか、スイッチが入ったというかそんな言葉でした。
もう一度考えた時に「自分で決めた道」と頭に浮かびました。
星城に行くって自分で決めてるし人が決めてない道を自分がやり切らないとって。
いやそれからも毎日辞めたいって思いましたけどね(笑)
今考えても神谷先生すごい言葉だったけど感謝しています。
本当に辞めなくて良かった。

桜花学園とは最初の地区大会から同じ地区なんです。
地区大会→県大会→最後は東海大会決勝とずっとやれたのは私には最高の環境でした。

高校入学して最初の名南地区予選。
決勝のVS桜花とのゲームで大敗。私はギャン泣きしました。
周りはびっくりしていたようです。当時、桜花に負けて悔しくて泣く選手はいなかった。
最後先輩が卒業の時にくれた手紙に「りんが(りんとは私のコートネームで苗字が林だったので)桜花に負けて泣き崩れた時に、びっくりしました。何で桜花に負けて当たり前なのに泣くんだろ?って。でも本気なんだなって感じました。この子は星城を変えるかもしれないと思ったよ。」と。
はい、本気でした。だって同じ高校生だし、日本一になるには桜花に勝たなきゃ。
でもなかなか勝たせてもらえないんです。勝てないし、そもそも桜花の井上先生には相手にされてない感じがあり悔しかったです。

でも1回だけですが桜花に勝ったことがあります。
1年生の冬の新人戦の名南地区大会決勝。2点差の勝利。ハーフ終わって14点差。その光景は今でも覚えているけど、得点板見た時に14点なら勝てるなって思ったんです。「こっからだよ!14点差ひっくり返すぞ!どっちが声出せっかだ!」って桜花のベンチ前で叫んだ記憶があります。(完全に喧嘩売ってます(笑))でもそれぐらいの気持ちじゃないと勝てない、桜花には勝てない。
今までとは違う何か、人がやらないようなことしないと普通に勝負してたんでは勝てない相手でした。
試合の終盤、カオって同級生が途中メンバーチェンジで入ってきて走ってくれてブレイクが出て2点差。本当に嬉しかったけど県大会ではボコられました(笑)

桜花もだけど、上には上がいるってことも感じたし自分よりでかいやつも上手いやつも強いやつもたくさんいて簡単に勝てない高校の世界に来て私が感じたのは・・・

「楽しい」でした。

ここで心折れちゃう人もいるだろうし、何だろこれは私の性格なのかな。
できないことがあるとワクワクする。
ミスチルの歌で「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」とありますがまさにそれなのかな。
できないことや強い相手と出会った時にありがたい気持ちになる。
それは知らない自分に出会えて自分の成長とも出会えるから。

でももう1回言うけどまじ高校バスケはきつかったしバスケ嫌いになることも多かったし自分を信じれなくなった時や眠れない日もあったりしました。
ホントもう1回言います。

高校バスケはきつかった(笑)

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