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ニューヨークの単独ライブに行ってきた。

台風が迫る関東、飛行機や新幹線は計画運休、職場では短縮帰宅などの話が出る中で ニューヨーク単独ライブは千秋楽を迎えるとのこと。
お笑いのライブ、ましてやコンビ単独のライブなんて今まで足を運んだことがなかった。

彼らはいつもテレビの中で面白い空気を作るプロで、テレビ以外の媒体でも色々な企画を通して私たちを楽しませてくれる存在で、その能力に関心することはあったが直接観に行く対象ではなかった。
今思えば、ある意味それらを観て今までの私のものさしでは十分に満足していたからだと思う。
きっかけは彼らのチケットが余っているとTLで流れてきたことから始まったものの、どうやらその後だいたい捌けたとのことで、その時点でも行く選択肢は無かった。
しかし千穐楽今回の台風直撃。きっと来られない方がいて空席があることは容易に想像でき、急な使命感を感じた。


会場に着くと早々と入場に並ぶお客さんが楽しそうにしている。若い!若い人ばかり!しかも男性が多め。そういうネタが多いのかと想像しながら早めに着席した私は、会場にずーっと流れる待機ジングルのような何とも言えないBGMの中、30分くらい寝落ちしてしまった。気持ちよかった。
(あの音楽、聴いていた方にはわかると思う、何とも言えなかったですよね・・・)

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ジャーーーン!!!

え?かっこいい…。オープニングの動画と音楽に早くも高揚感を感じる。
軽快なフリートークから始まり、すぐにその場の人々を引き込んで行く話術。これはちょっと忘れたくない…ゴソゴソと思わずメモを取る。

全体的にメモった言葉はコレ。

・深夜に集団で風呂(女はわからないし!)
・タケシとその周り、水道橋博士
・なんだしー
・アンティーク懐中時計
・MIJ メンズアイドルジャパン
・不良一軒家
・中途半端な田舎
・あっちゃんの別の世界線
・神社
・ごめんにゃダンス

観た方はこれだけであの光景が戻るのではないか。(メモ能力は多めにみてほしい)
私は職種が医療系であり、その場で持っていたノートが仕事のノートだったために、↑のメモの上には「特異的70%のために偽陽性」だの「感度」だのが並んでいて、とてもシュールなページが出来上がった。

XやNoteに色々な細かいネタ感想が見られるので詳細はそちらに譲るとして、彼らは漫才もコントも自由自在に操り、いつの間にか引き込まれ、気づかぬ間に手を叩き、自分でもびっくりするほどの大きな声で感嘆の声をあげていた。面白いを超えている。何!?このエンタメ!!!
私はなんで今まで行かなかったの?自分のばかばかばか。
漫才ではよく○○やりたいから、あなたこれやって、というくだりが苦手なのだが、むしろそれをいじっている描写。
細かい状況を説明せずとも、あ、ここでデリヘル呼んだな 笑 という気づかせでクスクス。
(でも父ちゃん死んでしまって泣きそうにもなる深さ)
言語化できない、日常のちょっとした違和感を巧みに読み解き、それをぶつけてくるパワーと同時に違和感に気づけて共感できたあとの爽快感を与えてもらった。
しかもそれらを笑いで表現するというのはどのようなジャンルなのだろう?

二人の細かい経歴やプロフィールを知らないけれど、相当に頭の回転が速く、IQが高い二人だと確信した。高度な笑いは人を豊かにする。

そして特に嶋佐さんの方はカメレオン俳優。三谷幸喜あたりに見つかったらとんでもないコメディ俳優になるのではないか。
神社のコントの所作は松本人志が降臨しているのかとすら思った。

終了後のアンケートをそそくさと記入し、ベタ褒め長文Noteを欲しているとのことなのでこちらに記す。
夏の終わりにパワーをいただいた。来年も行くことを決めた。これはもしかして世に言う推し活ということなのだろうか。

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