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【ウイズコロナ】変わる教育

本来であれば新学期の季節ですが、軒並み学校も休校で、終息目途が未定の為に9月新学期開始論なども出てきていますね。
また、オンライン授業も自粛期間中の解決手段となっているようです。
教育は全国同じ基準で行う事が前提の為、設備の課題があるそうですが、実際の授業と併用する事が出来れば、分からない箇所を繰り返し見る事が出来るという利点もあるのではないかと思います。

オンライン授業の体験談 入学前

私は2015年5月にオンライン大学院に入り、昨年末学位を取得しました。卒業後、学位を貰えるのは、イギリスの大学院で、オンライン大学院の運営はスイスの大学が行うというユニークなものでした。

入学審査は、4項目ありました。
1.英語の能力テスト(電話によるインタビュー)
2.職歴レビュー
3.(上司などからの)推薦状の提出
4.入学志望動機

以下、項目ごとの説明です。

1.英語の能力テスト
大学院ではGMATと呼ばれる、非ネイティブの学生が受ける試験を採用している学校も多くありますが、私が入った学校では、以下の理由から、テストを免除すると言われました。

・日本国外に居住しており、主に英語で生活していたこと
・海外業務を担当しており、東南アジアでのプロジェクトマネジメントを英語で行っていたこと
・HKMA、香港マネジメントアソシエーションという団体が主催する、企業人事マネジメントの講座を英語で受け、終了していたこと
・電話によるインタビューで、問題なく受け答えが出来ていたこと

因みに、電話インタビューは予告なしで突然掛かって来ました。

2.職歴レビュー
入学審査申し込みの際の必要書類として、履歴書の提出がありました。私が応募したのは、一般のMBA(国際管理、法律、アカウンティングなど、MBAの項目に追加した学科もある)でしたが、職歴で何らかの管理経験がある事が求められるとの事でした。社会人2,3年生だと入学出来ないようです。
実際、同級生たちの殆どは30代半ば以降の年齢でした。

3.推薦状の提出
なぜ、この人がMBAの勉強するに相応しいのか、業務スキルや成績はどのようなものなのか、どの程度のマネジメント経験があるのかなどをまとめ、是非入学させて欲しいと書いて貰うものでした。願書を提出した時は、ドイツ人上司が居た為に、この人に書いて貰い提出しました。

4.入学志望動機
これは、抜き打ち電話インタビューの際に聞かれたものです。何故、MBAの取得を目指しているのか、どんな場面でこの知識を使いたいのかなどを聞かれました。
・既に実務で経営経験とマネジメント経験があるので、学術的な知識も得たいと思ったから。
・国際ビジネスの場面では、取引先の管理者や他国からの香港赴任者など、周囲の人達の修士保持率が非常に高い事に気付いた為、今後の国際ビジネスの場に活かしたいから。
・香港で管理職の求人票を見ると、MBA取得者が必須項目であるケースが多い為。
と答えました。

オンライン授業の体験談 入学後

入学に際し、新学期の開始時期は複数ありました。
入学が許可されると、学生用のサイトにログイン出来るようになり、オンライン学習の進め方、勉強時間の目安、宿題について、議論について、期限についてなど、色々な説明を受ける事が出来ました。
勉強時間の目安は1週間あたり15時間。フルタイムで仕事している場合は結構ハードです。

1つの科目の受講期間は約3か月ほどで、開始日、宿題、中間テスト、最終テストとすべて期限が決まっていて、オンライン学習といえども期日中に終わらせなければならない仕様でした。
教授たちはビデオで授業を配信し、教材はダウンロード、ディスカッションは掲示板で行い、宿題はアップロードし、採点はマイページに掲載され、教授からのフィードバックは宿題に書き込みしたものが戻ってくるという仕組みでした。

ビデオ授業の再生スピードが変えられること、途中で止める事も出来るし、繰り返し見る事も出来る点がメリットでした。他の学生とのコミュニケーションも取れるので、オンラインでも世界中からのクラスメイトが居る事も良かった点です。
デメリットは、教授への質問がオンタイムではなく、掲示板を介して行う為、少し時差が生じてしまう点でした。

仕事をしながら大学院を卒業する事が出来たので、とてもメリットがあったと思っています。

オンライン学習の体験談 留学

イギリスの大学院でしたので、物理的に通い続けた訳ではありませんが、オンラインだから可能な、バーチャル留学のようなスタイルだったと思います。通いの授業は一週間、必修となっていましたので、仕事を休んで世界中からクラスメイトが現地に集まっておりました。グループワークもあり、仲良くなったメンバーも居て、今でも交流しています。卒業式で再会した仲間も居たり、楽しい体験となりました。

まとめ

自分の体験を踏まえて、今後オンライン学習が強化されていく事自体はメリットがあると思います。オフラインでの授業と組み合わせる事で、それぞれの興味に合わせた多種多様な追加科目や課外授業なども出来るのではないかなと思います。






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