特例子会社についての本執筆中

ただいま、3冊目の本を執筆中です。

8月には、「はじめての企業でもできる
障害者雇用を成功させるための5つのステップ」

9月には、「 障害者雇用アドバイザーが教える
障害者枠で働きたい人が知っておくべき就活の基本」を出版しました。

そして、現在、執筆中の本が特例子会社についての本です。


今回は、特例子会社の設立方法や特徴はもちろんですが、
2社の特例子会社の事例をしっかり載せて行く予定です。


先日、原稿案を送らせていただいたのですが、
早速、1社から丁寧な修正していただいた原稿をいただきました。

以前、見学させていただいたこともあったのですが、
改めてWEBで情報収集すると、新しい発見がたくさんあり、
そこを中心に情報をいただきました。

興味深いのは、障害者雇用の人材育成の方法です。

障害者の方の中には、誰にも負けないというスキルがあるのにも関わらず、
それを誰かに教えたり、ちょっとリーダー的な役割を担ったり、
全体を見るのが苦手という人もいます。

そんな人たちにも合わせた一人ひとりの個人の成長や
安定した就労継続をしていくために、
個人の能力や適性に合わせた3つのキャリアパスプランを設けています。

その3つのコースは、次のような感じです。
・将来的に事業所運営ができるリーダーを目指すマネジメントコース
・どんな業務でもその人がいれば安心できる業務マスターを目指すエキスパートコース
・誰にも負けないスキルがあり、いなくてはならない存在を目指すスペシャリストコース

どんな特性があっても、社員一人ひとりが、活躍できるような仕組みづくりが行われているのを感じます。

また、面白いのが、他の特例子会社との【交換留学】という制度があることです。

これは、障害者雇用への理念・考えの近い企業と
1回2名、2日間、留学先企業の業務を体験するものとなっています。

交換留学では、事前の見学・説明会には事業所の所長が同行しますが、
交換留学当日の2日間は障害者社員のみで訪れて、業務を行うそうです。
会社の代表として他の会社に行くということで、
留学した社員の方は、きっと張り切って頑張っている姿が思い浮かびます。

この交換留学の成果は、社員が日常と違う環境で業務を行うことによって、
多くの刺激を受けて帰ってくるということです。
他社での体験を通じて自信をつける事ができますし、
また自社と他社を比較することで、自社の良いところや改善点に気づき、
より戦力として活躍する人材に成長してくるそうです。

また、交換留学を受け入れることによっても、
仕事を教える経験を通じて、業務の見直しや伝え方の改善にもつながっているそうです。

社長さんによると、これからも交換留学を行う特例子会社の仲間を
増やしていく予定があるとのこと、すごくよい取り組みだと思いました。

こういう特例子会社があることを、
障害者雇用で悩んでいる企業の方や担当者の方、
また、障害のあるお子さんがいて、将来が不安だと感じている親御さんにも
ぜひ、知っていただきたいな~と思います。

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