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好きなドラマ「凪のお暇」と私の最後のアパート

TBSのドラマ週末の一気見再放送で観た。これ、よかった〜!

他人に合わせてしまう性格の凪ちゃんが、一旦仕事も人間関係もリセットして自分の道を選び直す、歩き直す物語。天然パーマ族としては、とても親近感が湧くキャラクター。かわいい髪型。

ゴンさんのなんとも言えない柔らかい物腰と喋り方、これも自然体でよかった。ああいう人いるよね。そりゃあ女子たちがキュンキュンシーンにきゃきゃあになるわあ。

あのアパート「エレガンスパレス」、1階になんとなくコミュニティスペースがあって、いい感じ。

大きな押し入れがあったり、玄関脇が台所で畳部屋だったりっていう、30代半ばまでの自分のアパート暮らしを懐かしく思い出した。窓際で風にあたりながらビールとおつまみをいただくのもやったなあ。

私は学生時代の吉祥寺から始まり、東京で数々のアパートを渡り歩いた。最後に住んだアパートは、築35年、東横線のG駅から徒歩15分強。洗濯機が外廊下にある、2K風呂トイレ別の201号室。ポッシュなエリアのため、家賃はそんなに安いわけではなかった。
断熱材が入っていないのか、夏はサウナと化し灼熱。飾っていた蝋燭はぐにゃりと溶けたし、帰ってから水道をひねるとしばらく温かった。冬は寒く、朝起きると自分の息が白く見えた。窓の結露もひどい。
地震があるとよく揺れ、3.11の震災の時は、もともと安定の悪かった本棚は見事にバタンと倒れていた。あの時間に家に居なくてよかった。
大雪が降った翌日に、外階段から滑り落ち、足首の靭帯を損傷したりもした。w

そんな場所だけれど、自分に向き合うことができた30代半ばの貴重な舞台だったなと思う。友達をよく呼んだし(よく来てくれた)、自分ではそこの間取りがそこそこ気に入っていて、ちゃぶ台でごはんを食べるのも身の丈にあった暮らしなんだって思っていた。窓から高級マンションを羨望の眼差しで臨みつつ、この都会では自分には到底手の届かない暮らしだと思っていた。

そこを出ることにしたのは、やっぱり夏が暑すぎてもう少しまともな部屋に住みたくなったからが一番の理由だが、たまたま家のポストに入っていた近所の中古マンションのチラシにローンのシュミレーションがあり、意外と当時の家賃プラスアルファでも都内のマンションを買えるらしいと気付いたからというのもある。冷やかしにそのチラシの物件を内見すると、もっと自分の好みの部屋を探したい欲が止まらず、次々に10数件に見に行きの3ヶ月後にはそれまで全くゆかりもなかったエリアだった今のマンションに引っ越していた。

そして、私は今の住処をとても気に入っている。住まいが整うと料理もやりやすくなり食生活も整う。耐熱・遮熱構造だから夏もサウナじゃない。毎年猛暑の記録が更新され、度々地震も起こる中、前のアパートを卒業して命拾いしたと実感する。6年前のチラシに感謝。

独りで暮らし始めたこの2LDKの部屋も、3年前に夫婦としての住処となり、そしてこの夏には賑やかな二人の登場人物が加わる予定。だいぶ手狭になるけれど、それも工夫次第でどうにかしよう。

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